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新潟市歴/れきし2022.08.12

上古町商店街に明るい風が吹く、「上古町の百年長屋SAN」という居場所

「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ? 
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。

金澤李花子 さん

金澤李花子 さん
上古町の百年長屋SAN 副館長/編集者。20代前半より雑誌『TOKYO GRAFFITI』編集・ディレクションをはじめ、企業や自治体の広告制作業務に携わる。2020年9月から東京と新潟の二拠点生活を開始。1年後、複合文化施設「上古町の百年長屋SAN」を立ち上げるため新潟市へ完全移住。移住を機にフリーランスとなり、リモートで各地の編集業務を行いながら、SAN全体の企画運営やイベントを行う〈文化商店 踊り場〉を担当する。

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まちの仲間と作る、上古町の百年長屋SAN

私の暮らす新潟島(新潟市)には「上古町商店街」というエリアがあります。新潟島とは、江戸時代、日本一人口が多かったといわれる開港五港(函館・新潟・神奈川・兵庫・長崎)の一つのみなとまちがあり、昔から保存される街並みや建物、文化が今でもしっかりと根付いたまちです。

そんな「上古町商店街」が、私の居場所。古くからの個人商店が軒を連ねながら、近年では専門学校や若者が営む古着屋、喫茶店が点在し、「カミフル」という商店街の愛称は老若男女にとってのホットスポットになっています。

私がご紹介したい「#新潟のコメジルシ」は、そんな上古町商店街で私が運営する複合施設「上古町の百年長屋SAN」のこと。2021年12月3日にオープンしたこの施設は、さまざまな世代の居場所である上古町を、より人やもの、ことの交流ある場所として先の世代へ続けていくために開いた場所。もともと古町近辺にあったフラワーショップや飲食店、セレクトショップ、デザイン事務所、編集室などが集まったスペースで、まちの公民館のような空気が流れているのが特徴です。

私は、まちに自分の居場所を持つことで、新潟にいる理由を作りました。「商店街の人間」としてまちに参加し始めてから、新潟での出来事を自分ごととして考えられるようになりました。人々の地域への興味関心が高まり、まちへの関わり方が多様化するなかで、暮らす選択をしたことで、まちが良くなることが自分の生活にダイレクトに響くことを実感しています。

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まちの公民館のようなスポットを目指して

私はここでイベントを企画したり運営したり、まちを知るための観光案内所の役割を持ちながら、商店街に少し新しくわくわくするような風を通せる場所にする活動をしています。もともと上古町商店街は、私が高校時代に古着屋や喫茶店などの個人店で大人の仲間入りをしたような経験をくれた楽しいまちでした。大人になった今、「自分のまちとしてここで過ごしたい」という気持ちから、昨年9月に生活拠点を新潟市に移して、SANを始めることにしました。

私がこのまちにいるのは、自分の地元へ一員として関わりたいと思ったから。そう思わせてくれたのは、脈々と続く個人商店の皆さんが作り出すまちの温かい空気感、親しみやすさ、安心感。これをこの先も残し、そして続けるために、私はこのまちにいることを選んでいるのだと思います。


編集部コメント

歴史と現代が共存し、老若男女さまざまな人が集うまち「上古町商店街」。その特徴からこのまちには、ここにしかない温かい雰囲気があるように感じます。そんな上古町の魅力を、「まちの公民館」を目指すSANでは存分に感じることができそうですね。ぜひみなさんもSANを訪れ、このまちのことを好きになってみませんか?