地域の方々の助けがあるから、やりたいことにチャレンジできる
「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ?
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。
人の温かさに触れ、関川村への移住を決意
私の出身は村上市。昔からお菓子作りが好きだったことや二人の姉が東京で暮らしていたこと、都会的な生活への憧れから、高校卒業後は都内の専門学校で製菓を学び、卒業後は都内の製菓店や結婚式場、カフェなどで働いていました。
一度は地元を離れたものの田舎暮らしが嫌いなわけではなく、いつかは緑豊かな土地でゆったり暮らしたいと考えていました。ということで、夫とともに、「まずは話を聞くだけ…」という気持ちで全国から自治体が集まる移住相談フェアに参加してみることに。
その時点で関川村は移住フェアのイベントには参加していなかったのですが、たまたま見つけた関川村役場の求人に夫が応募したら、運よく採用。その後、移住前に一度関川村を訪れて空き家バンクに登録されている家を数軒見せていただき、たまたま新しく登録されたばかりの家を借りる事に。その時関川村に移住することを決めました。
現在私は、関川村の地域おこし協力隊として、さまざまな取り組みを行っています。主な活動場所は国指定重要文化財渡邉邸の分家である、村指定文化財の〈東桂苑〉。その中にあるカフェのスイーツメニューの開発をさせてもらっていました。(東桂苑は水害の影響の為、休館中です。現在は東桂苑のスタッフと共に水没したカボチャを6次化加工して道の駅などでカボチャプリンの販売をはじめました。)そのほかにも、個人の活動としてお菓子の受注生産・イベント出店なども行っています。また、7月には役場の隣にある歴史的建造物である旧齋藤医院で、〈カフェぽっかりもち〉という名前で1日限定カフェを出店しました。「ぽっかりもち」とは、関川村の言葉で、「思いもしなかった嬉しいもの」という意味。なるべく関川村で採れた食材を使って、野菜たっぷりのバインミーやスープ、スイーツなどを販売しました。用意した分は完売し、大成功でした!
フレンドリーで、優しい人々に囲まれて
移住する前は、閉鎖的であったり新しいことに取り組みづらいのではないかと不安に思っていたのですが、私が今まで接してきた関川村の方々のほとんどは、新しいことに好意的。私が村に移住し、食・スイーツに関する活動をしているということに興味を持ってくださっています。人づてに話を聞いてカフェに訪れてくれたり、「𠮷田さんが作ったものを買うよ」「こういうものが食べたいな」ととてもフレンドリーに接してくれたり、率先して宣伝してくれる方も多いです。地域の方々に助けられながら活動ができているなと、常に実感しています。
こちらは、子どもが描いた絵を転写して焼き上げたクッキー。思い付きで作ったのですが、大変喜んでいただきました。
地域おこし協力隊の任期は残り1年半ほど。満了後もここで暮らしたいと考えています。今後はさらに活動の場を広げ、関川村の方々の力をお借りしながら、自分がやりたいと思ったことにどんどんチャレンジしていきたいです。
編集部コメント
𠮷田さんと関川村に暮らす方々のやりとりから、地域の和やかな雰囲気が感じられ、とても温かい気持ちになりました。「ぽっかりもち」という言葉を今回初めて知りましたが、日常使いしたくなるような可愛らしいフレーズですね。それにしても、記事内に登場するスイーツやお料理が美味しそうでお腹が空きます…。(齋藤)