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新潟県食/ごはん2023.02.22

たかが白米、されど白米。食卓の価値観をひっくり返す「新潟の白米」

「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ? 
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。

今回は、第3回コメジルシ編集会議に参加いただいた、〈セナポン〉のダイさんが思う「#新潟のコメジルシ」記事が公開! 第3回コメジルシ編集会議の様子は、こちらからご覧ください。
▶︎https://www.instagram.com/tv/ClGYyxRqzm7/

ダイ さん

ダイ さん
青森県弘前市出身。大学進学を機に新潟へ移住し、そのまま新潟に就職。新卒1年目の営業マンとして株式会社ウィザップに勤務。同社運営のオウンドメディア〈セナポン〉にライターとして所属。新潟県外出身者&新卒社会人としての視点から「背中をポンっと押す」ことを掲げて鋭意執筆活動中。ビール・ワイン・ウイスキー・日本酒など、アルコール全般をこよなく愛する愛飲家。飲み会に誘うと大体来ます。

https://senapon.jp/

「白米の存在意義」が覆された新潟生活一年目

皆さんは食卓に並んだメニューの中で、どのメニューを最初に食べ終えますか?

私は白米を最初に食べ終えることが多いです。とはいっても、そうになったのは大学進学を機に新潟に引っ越してきてからのこと。理由は単純明快で「新潟のお米がおいしい」から。
つい声をあげて伝えたくなってしまうほどの魅力が、新潟のお米にはあるんです。

新潟のお米を知る前の私にとって、食卓における白米は「足し算も引き算もしない」という存在でした。言ってしまえば目の前にあるから食べる、そして今思うとそこに「お米を食べることの喜び」は感じていなかった気がします。

しかし大学一年生の時に何気なく入った和食料理店にて、その価値観は一変しました。料理に手をつけ始めると、店の名物である海鮮や揚げ物を差し置いて、どんどん白米に箸が伸びていたことを今でも覚えています。

そしてこの時に初めて「白米自体の味を楽しみたい」という感情が芽生えました。周りの食材を引き立てつつ、自身も十分に主役になれる新潟のお米。ほのかに甘味と粘り気があるものの、わざとらしい主張がないため、どんな料理にもマッチします。

「新潟の食はレベルが高い」というのは県外民がよくいうフレーズですが、このレベルの底上げに一役買っているのは白米の存在であると思っています。

原点の味に舌鼓

本記事の執筆にあたり、自分の食のルーツに立ち戻る意味を込めて、前段で触れた和食料理店に久々に行ってみました。お邪魔したのは〈和食 美やま〉さん。

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いただいたのは〈特製二色丼〉です。粒が立ったきれいな白米の上に、ウナギのたれ焼きとマグロの中落ちが鎮座する、なんとも豪華な一品!

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お店自慢の海鮮類のおいしさはもちろんのこと、一粒一粒がふっくらと炊きあがったコシヒカリは、柔らかい魚の身や濃厚なタレに飲み込まれてしまうことなくしっかりと存在感を発揮していました。食べ終わったあとは「ウナギとマグロが美味しかった」ではなく「丼のどこを切り取っても美味しかった」という印象が残ります。4年越しに改めて素敵な経験をさせていただきました。

どれだけの言葉を紡いでも、食べてみるまで本物の魅力は伝わらないのが食というもの。
パン派・麺派の皆さんやご飯のお供が不可欠な皆さん、そして新潟に来たことのないという、そこのあなた!
まずは、全員まとめて新潟の炊き立て白米を食べてみてください。そして、あなたなりに「ご飯を食べる楽しみ」を見つけてくださいね。


編集部コメント

新潟に住む前、お米は「自分の目の前に出ているから食べる」ものだったという感覚…。同じ、県外出身者として共感しかありません。「おかずの味をリセットするだけの存在だったお米が主役になるなんて!白米だけでも十分箸が進むなんて!」と知ったときの衝撃ったらないですよね。ダイさんがおっしゃるように、新潟のお米を食べたことがない方はぜひ一度食べてみてほしいですね。この味を知らないままでいるのはもったいないですよ。(齋藤)