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新潟市暮/くらし2023.03.01

旅するように暮らす、 暮らすように旅するが叶うまち、新潟。

「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ? 
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。

原田智子 さん

原田智子 さん
北海道札幌市出身。旅が好きでいろいろな土地を旅しながら仕事をするうちに国内外からバックパッカーが集まるゲストハウスのマネージャーを務める。その後地域密着型ホテルの求人がきっかけで東京を拠点とする不動産リノベーションを手掛ける株式会社リビタに入社。新規ホテルの立ち上げや地域人材の発掘、支配人としてホテル運営を経たのち、2020年9月から新潟駅南口にあるシェア型複合スペース〈MOYORe:(もより)〉のコミュニケーションマネージャーとなり地域の魅力を紹介するイベント企画等を推進しながら「あそぶ・まなぶ・はたらく」を実践中。2021年12月、新潟市へ移住。

https://www.moyore-niigata.jp/

みなとまちだからこその、絶妙な距離感が心地よい。

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@Befco ばかうけ展望室/日本海方面

2020年9月にたまたまお仕事の関係で長期滞在することになった、新潟市。はじめは旅人感覚で外食を楽しんだり、まちを自分の足で歩いたりしながら新潟のことを知っていきました。

地元の方たちとの交流で印象的だったのは、みなさんそれぞれに自分が好きなことやお気に入りがあって自分らしいライフスタイルを実現している方が多いところです。そして田舎や地方のイメージにありがちな「固定観念」とか「同調圧力」的な世界からはちょっと離れた場所なのかもしれないとも感じました。

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@Befco ばかうけ展望室/佐渡島が見える日もあります

新潟出身の友人が「新潟市は”みなとまち“なのだから、いたい時にいて出ていきたい時に出ていけばいいじゃない」と話していたこともとても印象に残っています。「みなとまち」としてさまざまな人々や文化を受け入れることで培われた寛容性なのだろうか、と心地よい距離感を感じると同時に、ストーリーを聞けば聞くほどに、まちの方たちのひととなりやライフスタイル一つひとつがまちの魅力となっているのだなと感じました。

顔が見える関係性で成り立っている生活に愛着が増していき、
自分なりのライフスタイルを楽しめる。

そんなわたしも、2021年12月に新潟市に移住することになり、旅人から市民になりました。お仕事柄、〈MOYORe:〉のレンタルスペースを使って地域の魅力を紹介するイベントを企画しているのですが、その中では生産者さんやものづくり、まちづくりなどさまざまな活動をしている方たちと出会ってきました。そして、新潟は自分の生活を顔が見える関係性で成り立たせることができる選択肢の多いまちだということに気が付きました。今では行きつけやお気に入りがどんどん増えていき、地元のみなさんのように、わたしなりの新潟ライフを楽しめるようになってきたのではないかと思います。

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@朱鷺メッセ/船が行き交う姿を見るとみなとまちに住んでいるのだと感じます

拠点が駅だからこそ、よりまちの多様性を感じられる。

新潟駅中心の生活でよかったなと思うのは、駅から2キロメートル圏内に沼垂・万代・本町・古町など個性的なエリアがあるところです。県外から知人がきた時には、それぞれのエリアにいる新潟の友人をその時来るメンバーの好みも考えながら訪ねて紹介します。そして紹介先で会話をしながらわたしは新しいまちの情報をもらい、ふたたび旅人のような新鮮な気持ちでまちを楽しんでいます。地元のことは地元の方に聞くのが一番ですし、あたらしい情報に敏感なところは新潟市民の気質の一つなのではないかなと思っています。おかげさまで、このまちに飽きることはないです。

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@Befco ばかうけ展望室/信濃川は夕日もとてもキレイ

旅するように暮らす、暮らすように旅する

旅人と市民をシームレスに行ったり来たりしながら、かつての「みなとまち」が船で人やモノ、文化を運んでいたように、駅を現代の港ととらえ駅に集まる人・モノ・文化・情報を線路はもちろん、航路・空路・道路…時にはインターネットなどあらゆる「路」を通して循環させられるような役割を担えたらいいなと思っています。

さ、そろそろ本題に戻ります。旅人だろうが、市民だろうが。そのひとらしさを尊重し受け入れてくれる寛容なまち。それが、新潟市のいいところなのではないかなと思います。


編集部コメント

新潟駅という多くの人が行き交う場所で、新潟の良さについて、あらゆる角度で向き合い続けている原田さん。時には新潟県民よりも熱く、新潟の人やものに興味を示して発信してくださっています。出身地を問わず、さまざまな愛し方のできる新潟。原田さんのような「新潟人になってくれた人」は、新潟愛を発信することを止めてはいけないと思わせてくださる、新潟に欠かせない存在だなと感じます。(金澤)