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三条市風/ふうど2023.03.09

地元民が巡る、三条市のアニメ聖地巡礼

「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ? 
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。

今回は、昨年度県民ライターとして記事制作に取り組んだ水澤さんが、その経験を生かして、三条市の魅力についてご紹介します。

水澤陽介 さん

水澤陽介 さん
1987年胎内市生まれ。〈SANJO PUBLISHING〉編集担当。県内の高校を卒業後、関東の大学に進学。そのまま関東で数年間企業に勤めて、26歳のときに沖縄へ。コワーキングスペースを運営するなかで〈Next Commons Lab〉と出会い、三条市でのプロジェクト立ち上げに参画。趣味は甘いものを食べること。

https://sanjopublishing.com/

アニメの聖地を訪れたい

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冬、雪国新潟では外に遊びに出かけるのも一苦労。しんしんと積もる雪景色を眺めながら、お家に居ることが自然と増えます。そんな中で、室内のお供としてテレビやインターネットでアニメを鑑賞する人もいるでしょう。そんなアニメ好きな人にとって、劇中に登場する場面やセリフは忘れられないもの。

昨今のアニメは、その物語が架空の世界以外にも、実際に存在する地域や場所が題材に取り上げられることも。アニメ好きなら、劇中の世界観にもっと感情移入したい。そういう思いを叶えるべく、アニメに登場する地域や場所を訪れることを聖地巡礼と言います。

私も聖地巡礼に行ってみたい。そう考えていると、私が住む新潟県三条市が舞台のアニメ『Do It Yourself!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-』が2022年10月から放映が始まりました。しかも、劇中の場面はご近所さんばかり。なら、冬でも聖地巡礼ができるじゃないかと思い、出かけてみました。

主人公の姿と変化する街並みを重ねて

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主人公の結愛せるふさんが、暗くなる前に友だちと下校するシーン。三条市にある〈一ノ木戸商店街〉を通ってバイバイする、そんな通り道は私も普段散歩するコースです。三条市ならではの四季の鮮やかさが、「(雪道の下校って)寒いね」なんてセリフを想像させます。さらに、この通り道には2023年に店舗兼住宅がオープン予定であり、アニメの中の世界と地元の賑わいがリンクするのでは、と期待が膨らみます。

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続いては、せるふさんが友だちとご飯を食べた〈三条スパイス研究所〉。劇中では梅雨のシーズンでしたが、冬は白が映える光景になります。寒い季節、スパイスの効いた一品をみんなで食べるシーンが見られるのだろうなと、地元民としては想像してしまいます。そのそばには図書館等複合施設「まちやま」がオープンしました。『Do It Yourself!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-』第2期ではそこで本を読むシーンが登場してくれるといいな。

地元だから語り合えること

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三条市を巡ってみて、街としてアニメを応援したい。そんな熱い人たちがいっぱいでした。『Do It Yourself!!』のパネルが展示されたり、ラッピングタクシーが走ったり。県内では珍しいでしょう。

2023年3月31日まで、ラッピングタクシーを運行する〈日の丸観光タクシー〉に話を聞いてみると、「最終回に登場するあのシーンはきっとあそこよ。ツアーを組みたい」とアニメ談話が広がりました。

そんな聖地巡礼をする人をお迎えする側もアツい、三条市。
雪国の暮らしも、ここなら楽しめる。


編集部コメント

意外と知られていない新潟の魅力である〈マンガ大国・新潟〉。新潟県が多くの有名漫画家の出身地である理由として、「天候の悪さが室内での文化活動を醸成した」という説を聞いたことがあります。水澤さんのおっしゃるように、新潟にもマンガ・アニメの聖地巡礼があったとは! ぜひ、全国のマンガ・アニメ好きに教えてあげたい記事になりました。(金澤)