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田上町風/ふうど2023.03.29

目で愉しむ、自然美と芸術美のまち、田上町

「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ? 
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。

今回は、第1回コメジルシ編集会議に参加いただいた、〈Flags Niigata〉の小柳さんが思う「#新潟のコメジルシ」記事が公開! 
第1回コメジルシ編集会議の様子は、こちらからご覧ください。

▶︎https://www.instagram.com/tv/ChcEj8BqpKx/

小柳岳 さん

小柳岳 さん
1994年生まれ、新潟県田上町出身。中高は燕中等教育学校。大学在学時、複数社でのインターンを経て2017年に株式会社エウレカに入社。Nasdaq 100 Companiesに在り業界を牽引する恋活・婚活マッチングアプリ〈Pairs〉のUI/UX開発に従事。その後、複数社でのデザインパートナー、クリエイティブ制作に従事し、現在はフリーランスデザイナーとして〈radiko〉を初めとするプロダクトデザインやプロデュースを行う。2020年5月から、〈Flags Niigata〉のクリエイティブ・立ち上げメンバーとして活動。

https://twitter.com/gakuoyanagii

護摩堂山で見られる、艶やかな紫陽花

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僕の生まれ育った町、田上町は人口1万人ほどの小さな町ではありますが、自然美と芸術美の両面に触れることができます。自然美の代表としてご紹介したいのが、〈護摩堂山(ごまどうやま)の紫陽花(アジサイ)〉。
新潟市から30分ほどの所にあり、山頂から蒲原平野を一望できる護摩堂山。
緩やかで心地良くハイキングを楽しむことができる登山道に、実は約30,000株の紫陽花があります。
5月〜6月下旬までの期間は、山頂付近がさまざまな色の紫陽花で彩られます。このシーズンだけの田上の楽しみ方です。
梅雨のシーズンと重なり見頃となる紫陽花は、天候が悪い日こそ魅力的。艶やかな紫陽花を見ることができ、おすすめです。
また下山後はすぐに、〈湯田上温泉街〉や〈道の駅たがみ〉にすぐにアクセスできますので、ぜひゆったりと半日以上お楽しみいただきたいです。

いつ訪れても新しい。
土生田焼の陶芸家、石田一平さんの芸術作品

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芸術美としてご紹介したいのが、石田一平さんの作品です。
僕が育った地元で、陶芸・土生田(はにゅうだ)焼の作品を作り続ける石田一平さん。
石田さんは親友のお父さんで、お家にお邪魔する度に作品や人柄に触れ、美しいものに惹かれ愉しむ原体験をくださった方です。
開窯から50年経ち、先代の窯を引き継ぎながらも独自のスタイルで作品を作り続けていらっしゃいます。
石田一平さんの作品は、俯瞰で見た画としても美しく、茶器は特に手馴染みの良い独自の曲線美が特徴的です。鮮やかな色から一際目立ちクセになるような多様な作品たちは、いつ訪れてみても楽しませてくれます。
茶道具からモニュメント制作まで、幅広く活動しながらカワイイからスゴいまでを心がけていらっしゃるそう。

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20代前半から京都で陶芸における色彩の釉薬を研究され、「自分の作品を見てもらえた方が、少しでも驚きや悦びを感じてもらえるような作品制作」がモットー。

一平さんの人柄が現れた表情と話し方も、通いたいと思ってしまう理由です。

歳を重ねるごとに増す創作意欲はただただかっこよく、ずっと憧れの地元の大人です。
本当は教えたくない、田上で芸術美と素敵ユーモアで虜になってしまうスポットです。

information
陶房 土生田焼 石田一平
新潟県南蒲原郡田上町大字田上乙1675

竹林が黄金色に大変身〈たがみバンブーブー〉

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田上町は県内有数のタケノコ産地でもあります。町内を占有する竹林の整備と活用のために、昨年10月から新しい取り組みとして、〈たがみバンブーブー〉が始まったことはご存知でしたか?

昨年10月限定で、田上の夜を彩るエンターテインメントが町内の6箇所で展開。
日常生活では気に留めることのない自然の一部である竹林が、黄金色に輝く景色に様変わり、静寂に佇む魅力的なスポットに変身し新しい田上の顔となりました。
この景色をお目当てに訪れる方にとってはもちろんのこと、地元民にも自然の美しさを再認識し豊かな生活を見直すきっかけとなる、アート作品です。

この他にも、四季折々で愉しめるスポットが多い田上町。新潟市から30分ほど車で走るだけで、田上町の持つ魅力を存分に堪能することができます。ぜひ、もっとたくさんの人に、田上町へ足を運んでいただきたいと思います。


編集部コメント

私、実は年に1回は必ずといっていいほど、田上町を訪れています。目的は、いつも温泉。記事でも紹介されている護摩堂山の中腹にある温泉施設から眺める蒲原平野が最高なんですよね。今回、小柳さんの記事を読んで、紫陽花や、たがみバンブーブーを見に行ってみたくなりました。どれも、写真映えしそうですね! そして、陶芸家の方がいらっしゃるのは初耳でした。写真を見るだけでもその美しさが伝わってきます。小柳さん、ぜひ案内をお願いします!(小日山)