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妙高市暮/くらし2023.08.01

地域に根付いた里山文化と四季折々の景色。妙高市での豊かな暮らし

「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ? 
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。

蔡紋如(サイ ウェンル) さん

蔡紋如(サイ ウェンル) さん
台湾出身。新潟県妙高市在住。2014年、結婚を機に妙高に移住。妙高観光局にてインバウンドコーディネートを担当し、台湾や香港などを対象に商品の企画やプロモーション、誘客を行う。その後、新型コロナウイルスにより観光業が強い打撃を受けたことをきっかけに、地域のために何ができるのか強い危機感をおぼえる。観光について学びを深めようと、2022年4月に京都大学経営管理大学院・観光経営科学コースに入学。現在は妙高と京都の二拠点生活中。2023年5月には合同会社穀宇を設立し、代表を務める。4歳と6歳の子どもを育てる2児の母。

https://kokuuexplorers.com/

住民間のあたたかい交流
地域のなかで、子どもたちがのびのび育つ

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2014年に妙高市に移住して、約9年。豊富な自然と、住民間のあたたかい交流があふれるこの地域での暮らしが、私はとても気に入っています。

私は台湾出身、夫は愛知県出身と、移住当初は妙高市にルーツのなかった私たち。馴染めるかどうか不安でしたが、ここでは昔ながらの里山文化が根付いており、地域の方々と関わる機会が数多くありました。また、夫が農業をしていることもあり、草刈りや用水路の整備など、周囲の農家さんと協力して行う作業も頻繁にありました。

そのような営みのなかで次第に交流が生まれ、近所の方々とは、私の仕事が忙しいとき子どもたちを預けられるような関係性に。今では、子どもたちは学校が終わると、近所のおじちゃんの家へ勝手に
お茶を飲みに行くようになりました。ふたりの子どもは、地域の方々の協力のおかげでここまで育ったと思っています。このような関係性は、都会ではなかなか築くことが難しいでしょう。

最近では、近所の方々に味噌づくりを教えてもらって、一緒に豆から味噌を作りました。こういったあたたかい交流があるたび、私は本当に心地よいコミュニティに身を置いているなと実感します。

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四季ごとに、日常の景色、仕事、
遊びがガラッと変わる楽しさ

妙高市は、四季ごとに素晴らしい風景が楽しめるところも魅力的です。
私が特に好きなのは、初夏の新緑と秋の田んぼの景色。山々が鮮やかな緑に包まれる新緑の季節には自然の生命力を感じ、黄金色に輝く美しい稲穂の風景には心が癒されます。

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子どもたちにとっても、自然のなかで思いっきり遊べることは魅力的です。自宅から車で5分もかからないところにきれいな川があるので、夏はそこで川遊びをするのが定番。また、妙高市は雪がたくさん降る地域なので、冬は雪のなかで思いっきり遊びます。大きなかまくらを作って、その中で鍋をしたこともありました。他にも、春は山菜採り、秋は稲刈りなど、四季ごとに違う体験をすることができます。自然に関することであれば、妙高地域でできないことはないかもしれませんね。

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このような生活はここにいると当たり前に感じますが、他の地域で暮らしたこともある私は、そうではないと知っています。そのため、この素晴らしい妙高地域をもっと多くの方々に知っていただきたいと、今年5月に会社を立ち上げました。将来的には地域商社を目指し、まずは古民家をリノベーションした、地域の方と外部の方が交流できる文化複合施設を作る予定です。

豊かな自然と人々の優しさに包まれた妙高市の魅力を多くの方に伝えるために、今後も積極的に活動していきたいと思っています。この生活に少しでも興味を持った方、ぜひ、移住を検討してみませんか?


編集部コメント

蔡さんのお話やお写真から、大自然とあたたかい人々に囲まれた、妙高市での豊かな生活の様子が伝わってきます。自然や地域の人々と密接に関わりながら、四季の移ろいとともに暮らしが変化する…。その営みのなかで、きっと都会では味わえない感情や経験をすることができるのでしょう。少しでも「憧れる」と思った方、ぜひ一度、妙高を訪れてみてはいかがでしょうか?(齋藤)