佐渡の玄関口!両津エリアに最低1泊は宿泊すべき理由
「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ?
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。
県最大の湖〈加茂湖〉と、ともに臨む大佐渡山地
「佐渡を選んだ理由は?」
佐渡に移住してから聞かれる質問ランキング不動の一番ですが、すべてを洗い流してくれる雄大な自然の存在が理由のひとつにあります。
離島には珍しく、標高1172mもの高さがある金北山(きんぽくさん)。 大佐渡山地のどっしりとした姿は凛々しく、夕暮れともなると春夏秋冬を通して素晴らしい景色を見せてくれます。
また、南側の小佐渡との間にある国仲平野は、収穫の時期には黄金色に輝く稲穂の絨毯が広がり、食卓へお米を届け、また、佐渡の美味しいお酒へと姿を変えて私達を笑顔にしてくれます。
「高い山があるおかげできれいな水があり、美味しい米と酒をつくることができるんです」 ある蔵元の方が教えてくれた言葉ですが、この大佐渡山地の姿を見るたびに思い出します。
推しエリア〈両津〉
そんな大佐渡山地を感じたいとき、私は両津をおすすめします。特に、椎崎諏訪神社内にある〈加茂湖展望の丘〉は、事あるごとに推す私のお気に入りスポットです。
両津港から歩いて15分、車で5分ほどのところにある小高い丘で、春には桜も満開に。夕日で朱鷺色に染まる加茂湖と大佐渡山地は、心を癒してくれること間違いありません。
佐渡は朝食を提供している飲食店が少ないため、両津のローカルコンビニ〈ハーティーウッズ〉で佐渡産のコシヒカリを使った握りたておにぎりを購入し、ここで楽しむ朝食コースもひっそりとおすすめしています。
佐渡旅行をより楽しみたい方は、ぜひ地域のお祭り開催日をチェック!
鬼太鼓、薪能、人形芝居など、新潟本土では馴染みの薄い佐渡独自の伝統芸能は必見。両津のイチオシ祭りは、両津湊の人々に「若宮さん」と親しまれる八幡若宮社で、毎年5月5日に開催される〈湊祭り〉
。祭りのフィナーレに行われる〈練り神輿〉はその気迫に圧倒されること間違いなし! 神事から成る祭りが佐渡の人々の暮らしと入り混じり、密接している様子に心を打たれました。
ちなみに、先ほど紹介した椎崎諏訪神社でも薪能が開催されます。両津港周辺には温泉宿、ゲストハウス、民宿も含め10軒以上のお宿があり、宿泊先からのライナーバスもあるので安心です。
両津の裏町で出会う肴とお酒と人の魅力
佐渡の人にとっては「シャッター商店街」として、観光客には「レンタカーを借りる場所」としての印象が強い両津ですが、両津の醍醐味は、何と言ってもそのシャッター商店街とレンタカーショップのひとつ裏の通りにある飲み屋街です!
産地直送で仕入れた海鮮類はもちろん、春は山菜、秋は新米と、佐渡の食は豊か。漁師さんの話を聞きながら食べる魚の味はひとしおです。また、観光シーズンとしては避けがちな冬は海鮮のシーズン! 荒波ではない日を狙ってぜひ冬の佐渡にも訪れてほしいです。
両津、裏町の〆はぜひスナックへ。
佐渡に限らず、地元の方々で賑わうスナックに入るのはとても勇気のいることです。しかし、私の知る限り佐渡で一見さんお断りのお店はありません。佐渡の中でも比較的遅くまでやっているお店が多いのも両津の良いところ。ただし日・月曜日は定休日が多いのでご注意を。
ママの話す心地良い佐渡弁とともにお酒を楽しめる、両津のディープな夜をご堪能あれ。
飲みすぎたあなたには、佐渡の魚介を使った加工食品で有名な〈両蒲〉のすり身の味噌汁がおすすめです。トビウオのすり身から出たうまみたっぷりのお出汁が効いたお味噌汁は、二日酔いの強い味方。 佐渡土産にもおすすめの一品です!
編集部コメント
佐渡には数年前に訪れたことがあります。その際は、滞在していた場所が別の地域だったため、今回の記事に登場している両津エリアは、船の乗り降りとレンタカーを借りた場所の記憶がありますが、あまり滞在しなかった気がします。しかし、棚村さんの記事を拝読して、もっと両津に滞在してみたいなと感じました。特に、地元の方行きつけの居酒屋とスナックのはしご、私もやってみたいです!地元の方との交流も楽しめたら、最高な夜が過ごせそうです。(小日山)