新潟は「目立ちたがり屋天国」だ!
「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ?
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。
地元でも東京でも大阪でもない、新潟でなぜ芸人に?
私は進学のために地元富山から新潟へ移住し、2023年で新潟歴が10年目。大学在学中からお笑い芸人として活動しています。もともとは「日本の中心・東京でお笑いのスターになってやるんだ……!」と強く思い、大学卒業後にすぐ上京する予定でしたが、最終的にはローカルを選びました。それは人前に立つ仕事において新潟の”風土”が大きな追い風になる、と確信したからです。
皆さんご存知、日本一大きなお笑いの賞レース『M-1グランプリ』。2022年の出場者数はなんと7000組以上、特に東京にはその半数以上がいるという、まさにレッドオーシャンです。
一方、新潟を拠点に活動するお笑い芸人の数は多く見積もっても10組程度。私が所属する〈新潟お笑い集団NAMARA〉が連日メディアに取り上げてもらえているのも、これが大きな要因です。そして、自分の才能からすれば東京では到底ありえないほどの経験と露出ができていると思います。
リアクションのある新潟での挑戦をおすすめしたい!
この露出度については常々私がお世話になっている、とっくりのコスチュームでおなじみのニイガタ姉さんの言葉が思い出されます。「新潟やと街歩いとったらすぐ写真撮ってもらえるけど、大阪やとこんな格好しとったら、声かけられるけど珍しがられへん」と。いわゆる、“しょうしがり”(新潟弁で恥ずかしがり屋)の多い風土のおかげで新潟は少し珍しいことをしただけで注目してもらえる、自己アピール特区になれる、そんな気がしています。
新潟では、起業した学生さんが夕方のニュースで特集されたり。ちょっと珍しい業態の飲食店にオープン当初から行列ができたり。そして、無名芸人ばかりのNAMARAが25年間存続していたり。
なにかに挑戦したいけど、二の足を踏んでいたり、漠然と「東京なら自分を輝かせてくれるのではないか」と思っていたりする人に伝えたい。その挑戦を、新潟でやることを強くおすすめします。どんなに頑張っても誰からの反応もないのは精神衛生上よくありません。この「目立ちたがり屋天国」でなにか新しいことを始めてみませんか?
編集部コメント
首都圏に比べて、人口や流通する情報の量や速さが圧倒的に少ない地方では、「挑戦」を行う上で土壌が不十分だと感じる方も多いかもしれません。しかし、オダニさんのように、地方が持つ特性によって、むしろその「挑戦」が後押しされるケースもあるのではないでしょうか。オダニさんがおっしゃる通り、「しょうしがり」が多い新潟県民ですが、同時に、真面目で義理深く、あたたかい方も多いように思います。新潟には、あなたの「挑戦」を喜び、サポートしてくれる方がたくさんいるはずです!(齋藤)