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糸魚川市食/ごはん2024.02.08

豊かな自然が育む糸魚川産食材
食味最高の「越の丸茄子」「ゼンマイ」「コシヒカリ」を召し上がれ

「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ? 
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。

橋立新一郎 さん

橋立新一郎 さん
新潟県糸魚川市出身、糸魚川市在住。高校卒業後から農業に従事し、水稲や園芸、丸茄子の栽培を行う。2013年に、〈株式会社鉾権現ジオの里〉を設立し、糸魚川市上南地域の山間部で作られてきたゼンマイを復活させるため、管理と収穫、生産販売を行う。同時期に、〈食堂農家レストラン ひだまり〉をオープンし、地元で採れた旬の山菜や野菜、自然薯(じねんじょ)といった山の幸を味わえる料理を提供する。他にも、〈社会福祉法人みその会〉の理事長に就任し、糸魚川市の私立保育園の理事長として食育に力を入れる。

糸魚川市は食材の宝庫。
雪解け水と寒暖差によって育まれるおすすめ食材3選

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新潟県の最西端に位置する糸魚川市。糸魚川市は、日本海に面しながらかなりの面積が山林地域という自然豊かな環境です。そんな山林から流れるミネラルをたっぷり含む雪解け水と、寒暖の差が激しい気候のなかで育てられた食材は栄養価が高くて美味しい。今回、そのなかでも特におすすめの食材を3つ、ご紹介します。

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まずは、お米です。新潟のお米と聞くと魚沼産コシヒカリが有名。ですが、私たちが住む糸魚川産コシヒカリはどのお米にも負けていない美味しさだと思います。なぜなら、糸魚川市の米作りでは雪解け水に頼って稲を作る「天水田」が一般的で、お米本来の食味の良さがミネラル豊富な水によってもたらされるからです。

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続いては、丸茄子です。〈越の丸茄子〉は、約40年前から糸魚川市旧能生町で栽培されてきた品種で、直径10センチもある大きな丸茄子です。これまでは京都の〈賀茂茄子〉が市場を独占してきましたが、〈越の丸茄子〉を販売したところ、人気を博して現在は生産が間に合わない状況です。

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〈越の丸茄子〉は、果肉が固めなので味噌汁や煮物に入れても煮崩れしないのが特徴。調理しやすい食材だと思います。特に、おすすめなのが丸茄子の蒸し焼き。皮をむいた茄子を、そのまま蒸してスライスしたものを生姜醤油で食べます。他にも、油炒めや揚げ浸し、茄子の肉詰めにも相性が良いです。

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最後はゼンマイです。糸魚川市は昼夜の寒暖差が激しく、そんな気候で育つ山菜はおいしく、食材の宝庫といえます。なかでも糸魚川産ゼンマイは太くて柔らかく、上質な味わいです。保存食としても重宝され、県外に多く出荷され、全国からおいしいとの声が届きます。

おすすめのゼンマイ料理は煮物です。ゼンマイを油で炒めたあとに油揚げと一緒に煮ることで、柔らかく優しい味付けとなります。

糸魚川が誇る郷土料理「笹寿司」を召し上がれ

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そんな食材を一度に味わえる糸魚川市の郷土料理として「笹寿司」があります。笹寿司とは、笹の葉の上に酢飯を置き、海の幸や山の幸といった旬の具材を彩り鮮やかに盛り付ける料理。糸魚川産コシヒカリやゼンマイを一度に楽しめるため、ぜひ食べてもらいたい一品です。糸魚川市に来られた際は、自然の恵みを感じてみてください。


編集部コメント

橋立さんは農家としての活動以外にも、糸魚川市内にある私立保育園で理事長も務めています。保育園では、農業から学ぶ食育に力を入れています。「子どもたちには、自然豊かな環境下で野菜の栽培から収穫、調理までを経験することで旬の食材を味わう喜びと、健康な体作りの基本を学んでほしい」と橋立さんは語ります。さらに、これらの取り組みは、新潟県内で多くの注目を集めて県外でも発表が行われるのだとか。食材の生産から提供、教育に至るまで広い分野で糸魚川市の食を盛り上げている橋立さん。そんな橋立さんがおすすめする3つの食材を糸魚川市に行ったら必ず食べたいと思います!(齋藤)