feature_nnk24_04-EC
新潟市歴/れきし2024.02.14

横綱や東映映画創設者など、数々の偉人を輩出!
「ひとありき、歴史ありき」の中之口地区

「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ? 
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。

堀裕介 さん

堀裕介 さん
1990年生まれ、新潟市西蒲区中之口地区出身。新潟市役所職員。住民税、用地取得、子育て支援の業務を経験し、現在は地方創生やSDGsに関する業務に従事。また、プライベートでは東日本大震災の復興支援の経験から任意団体YAKKOTEを立ち上げ。地元である西蒲区を中心に、イベントやマルシェの開催、飲食店の開業支援や学校の行事支援など、自らもチャレンジしつつ、チャレンジしたい人の応援や伴走を行っている。座右の銘は「一灯照隅」。趣味は、古着屋巡り、ゲーム(RPG)、映画鑑賞、知らない音楽を聴くこと、オールナイトニッポンを聞くこと。

https://twitter.com/horiyuusukengt
https://www.instagram.com/horiyuske20220220/
https://www.facebook.com/yusuke.hori.19900806/

人口6000人ほどの村から数々の偉人を輩出している、
中之口地区

feature_nnk24_04-01

私の地元である新潟市西蒲区中之口地区(旧中之口村)。実はこの地域から、多くの偉人が輩出されていることはご存知ですか?

代表的な方でいうと、新潟県出身の力士の中で唯一の横綱である、第36代横綱羽黒山。羽黒山は戦前・戦後の優勝額を併せ持つただ一人の力士という、歴史に名を残す名横綱です。

また、東映映画創設者でプロ野球パ・リーグ会長を務めた大川博も中之口地区出身者です。その他にも文学博士小柳司氣太など、新潟市に合併される前は人口6000人ほどだった小さな村から、文武ともにさまざまな分野の偉人が輩出されています。 

多彩な分野で輝いた先人たちの業績が展示される
〈中之口先人館〉

feature_nnk24_04-02
feature_nnk24_04-03

そして中之口地域にはそんな先人たちを顕彰し、その業績を次世代の人々へ伝えていこうとする〈中之口先人館〉という施設があります。
施設内には羽黒山の等身大蝋人形や中之口地区の歴史年表や文化財、農具などを紹介する歴史ストリート、映像展示室などがあります。私も小学生くらいのころ授業で見学にきて、「立派な施設だな」と思ったことをよく覚えています。

また、施設の外には高さ10メートルほどの立派な相撲やぐらと土俵もあり、そこではちびっ子相撲等の大会が開催されていました。私も小学5年生の頃、ここで開かれた〈ちびっ子相撲大会〉に出場し、6年生を倒して優勝しました。先人館は、当時の記憶が思い出される施設です。

温故知新。次世代のために歴史を残す

feature_nnk24_04-04

「故きを温ね、新しきを知る」いう言葉にもあるように、新しいチャレンジには、過去の事例や先人からの学びが不可欠だと思います。この先人館も、そのような想いのもと次世代のために作られたのかと想像すると、胸が熱くなります。

と同時に、今の地域があるのは、この地で懸命に汗を流した人々がいたからこそだなと先人への感謝の気持ちが込み上げます。まさに、施設館内で流れる映像の題名「ひとありき、歴史ありき中之口」という言葉の通りだなと思います。

先人へのリスペクトを忘れず、人を大切に、次世代へと歴史を繋ぐ中之口地区。私もいずれは先人館に名を残すくらいの意気込みで、これからもチャレンジを続けていきたいです!

最後に……。私が大好きな中之口地区の銘菓を2つ、紹介させてください!

feature_nnk24_04-05

一つ目は〈白野製菓店〉の看板スイーツ〈ばたどら〉。塩気が利いているバター餡としっとり柔らかい生地がたまりません。

feature_nnk24_04-06

二つ目は〈大橋食品製造所〉の〈豆天〉と〈横綱揚げ〉。豆天は小麦粉と米粉を混ぜた生地に大豆を入れ、鉄板の上で一度焼いて米油で揚げているため、油っぽすぎずにサクッとした食感が楽しめます。クセになる味で、ビールとの相性が抜群です。

中之口地区を訪れた際は、ぜひ地元が誇るこの銘菓も召し上がってみてください!


編集部コメント

新潟の小さな村から、まさか横綱や東映映画の創設者などが輩出されていたとは…! 驚きです。また、先人館という施設からは、地域住民の先人へのリスペクトと、次世代に歴史を継承をすることへの強い意思が感じられますね。「ひとありき、歴史ありき中之口」というフレーズがその思いをわかりやすく表していて素敵です。そんな中之口地区からは、これからも素晴らしい人材が誕生するのでしょう。地元の銘菓もおいしそう……。今後の中之口地区も楽しみです!(齋藤)