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南魚沼市暮/くらし2025.01.08

都会から地方へ、
南魚沼で見つけた新たな暮らし

「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ? 
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。

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関聡 さん
株式会社ローテック代表取締役。28歳で南魚沼市へ移住。現在、南魚沼サイクルフェスタ実行委員長代行、一般社団法人南魚沼まちづくり推進機構理事などさまざまな活動を行っている。

東京都心と南魚沼の二つの暮らしから見えた、豊かさ

東京都から新潟県南魚沼市へ、28歳で祖父の会社を継ぐために移住した私。
今も週一度は東京へ出張するなど東京と新潟を行き来していますが、浦佐駅の改札を出ると「故郷に帰ってきた」とゆとりある気持ちになります。
そんな私が感じた〈都心〉と〈地方〉の暮らしの違いについてお伝えしたいと思います。

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〈田んぼに沈む夕日は息を呑む美しさ〉

“玄関を出れば遊び場”という南魚沼での暮らし

南魚沼の良さは玄関を出たらすぐ自然と触れ合える環境にあります。趣味であるツーリングをするために東京では渋滞を抜けて千葉県や山梨県まで行かなければなりません。しかし、南魚沼では玄関を出てすぐにツーリングやサイクリングを楽しめます。
東京生活ではアクティビティを行う際に予約が埋まっていたり人が多くどこも混んでいたりと小さなストレスがありましたが、南魚沼の暮らしではほとんど感じません。

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〈南魚沼サイクルフェスタ2024にも参加しました〉

また、私の南魚沼でのお気に入りの過ごし方は、近所の河原で焚火をしながら過ごすことです。四季折々の楽しみがすぐ近くにあり、さまざまな楽しみ方が可能です。また、冬はスキー場へ車で20分、夏には百名山が車で30分圏内。自然を愛する人にとっては最高の環境と言えるでしょう。

気づいた地方の魅力は“ゆとりある暮らし”

南魚沼での暮らしは「時間の使い方が豊かになる」と感じる場面が多いです。
東京にいた頃は、仕事も趣味も移動などの時間に追われる日々でしたが、南魚沼ではその時間を家族や自分の時間に使えます。南魚沼での暮らしは時間がゆったりすぎていくような感覚です。

また、生活にかかるコストも南魚沼の生活では下げて暮らすことができます。
例えばゴルフは、関東では一回に2万円以上かかるラウンド費がこちらでは1万円以下。家賃や食費も安く抑えることができます。その一方で、年収はどうしても都心と比べて低めになります。ですが、生活にかかるコストの違いを考えると、それでも十分にやりくりができ、心の余裕が生まれるのではないでしょうか。

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〈会社の仲間とソフトボールのあとにバーベキューを行いました〉

南魚沼の暮らしに向いているのは、アウトドアが好きな方や自然との触れ合いを大切にしたい方、そして家族や趣味を重視するワークライフバランスを求める方ではないかと思っています。
都会でバリバリと働くよりも、ほどよいペースで充実した毎日を送りたいと考えている方にはぴったりの場所です。

反対に仕事を通じて大きなキャリアを積みたい、収入を重視したいという方には向かないかもしれません。しかし、私のように都会でキャリアを積んだ後に、30代で戻ってくるという選択肢もあります。私は、東京での経験を経てここでの暮らしを選んだことで両方の良さを実感しています。

南魚沼の暮らしで感じた“豊かさ”とは

都会には都会の良さが、地方には地方の良さがあります。南魚沼の暮らしを通じて実感したのは、「豊かさとはお金や物の多さだけではない」ということです。自然に囲まれた環境で、自分らしく暮らすこと。そんな暮らし方もあるのだと気づきました。これからも、南魚沼での暮らしの可能性を探りながら、その魅力を伝えていきたいと思います。


編集部コメント

「豊かさとはお金や物の多さだけではない」という最後の言葉がとても印象的で、南魚沼での自然豊かでゆとりのある生活が目に浮かびます。仕事や生活のリアルな部分も知ることができ、二拠点生活・移住などの選択肢のひとつになるのではないでしょうか。(高橋)