
火を囲む時間、雪を歩く日。
家族と過ごす森の休日
「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ?
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。

自然とともに、家族時間をじんわり楽しむ森の日曜日

ちょうど朝の光がやわらかく差し込む森の道。
家族みんなでテントを持って、上越市中郷区にある森へ。大人はコーヒーを淹れ、子どもたちは切り株で遊び始めます。リビングとは違う、静かな自然のリズムに、胸がすっとほどけるような気持ちになる瞬間です。
この森は集落からすぐそばにあって、薪になる木や落ち枝も豊富。街のキャンプ場のように燃料を買わなくても、森そのものが火を囲む時間を差し出してくれる。雪深い土地柄ゆえに、冬の暮らしでは焚き火や薪ストーブが欠かせない背景もあります。そんな環境だからこそ、「火のある暮らし」が自然体で続いているのです。
焚き火がゆらめくなか、じんわりと火が包む暖かさを感じながら、「おいしいね」と笑い合う時間。焦げたソーセージも、子どもにとっては特別なごちそう。火のある暮らしだからこそ生まれる、家族の小さな“物語”がここにはあります。
冬になると、雪の森へスノーシューを履いて歩く日が増えます。深く積もった雪道を一歩一歩進むと、周囲の音が雪に吸われるように静まり返り、まるで世界が真っ白なキャンバスに。子どもが「誰もいないね」と言うたびに、大自然の贅沢さを思い出します。

そんな静かな雪の森を、今度はスノーモービルで駆け抜ける。スピード感と景色の変化に、思わず声が出る。白い森の中を自由に走る感覚は、ほかには代えがたい冬の遊びです。
こうした体験は、日常の慌ただしさとは違った“時間の味わい”を教えてくれます。
普段は観光や林業、防災といった分野で、地域の資源を活かした体験づくりやガイドの仕事をしていますが、そんな日常の延長にある森での時間は、仕事で関わる自然の価値をあらためて実感させてくれます。
スノーシューのゆるやかな歩みも、スノーモービルの躍動感も、どれも自然がくれる“自由”のカタチ。
編集部コメント
今回の記事を読んでみて感じた、焚き火のあたたかさや、雪の森を歩く静けさという感覚。雪国に住んでいる私でも、こんな冬の過ごし方はちょっと特別に感じます。スノーシューやスノーモービルなど、上越市の山間部ならではの非日常体験、ぜひ体験してみたいですね。雪国を訪れるなら、ただ見るだけじゃなく“遊ぶ冬”を満喫してみては◎(小日山)