
夕方が長いだけで、
毎日がちょっと豊かになる気がする新潟
「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ?
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。

夕方が長いだけで、毎日がちょっと豊かになる気がします

新潟に拠点を移してから、まず驚いたのは「夕方ってこんなに長かったんだ」ということでした。
以前暮らしていた場所は山に囲まれていて、夕日が「早退」するみたいにすぐ隠れてしまい、気づいた時にはもう夜。忙しい日々の中で、夕焼けをちゃんと味わうことはあまりありませんでした。
でも妙高で暮らし始めてからは、だんだんと「夕方という時間の存在感」が大きくなってきました。
妙高高原から上越方面に抜けていくと、景色がぱあっと開けて、田んぼの向こうに大きな空が広がります。太陽がゆっくり角度を変えるたびに風景の色が変わっていく。
自然が「まあまあ、そんなに急がなくてもいいよ」と声をかけてくれている感じすらします。
夕方の時間が長いというだけで、なんとなく自分の呼吸までゆっくりになるんですよね。
ちょっと得した気分になるし、「今日もなんとかやってこれたな」と軽くまとめに入りたくなる。夕方に自己肯定感を上げてもらえる地域って、実は貴重なのでは…と思ったりします。
中越も下越も、
それぞれの「夕方の豊かさ」を持っているという発見

出張で中越や下越にも行くことが多いのですが、どの地域にも独自の「夕方の豊かさ」があることに気づきました。
中越は、山と田んぼのバランスが心地よくて、夕方になると周りの色が一段ずつグラデーションのように変わっていく。
下越は、海に近いエリアが多いこともあって、空気の抜け方がなんとなく軽い。日本海側の夕日は「絵画的」とよく言われますが、ほんとにその通りで、海沿いを走っているとつい道の端に車を止めて眺めてしまいます。
気がつけば、あちこちの夕方に寄り道するようになってしまいました。
懐が深いんですよ、新潟の夕方って。地域が違っても、それぞれの表情で「今日もおつかれ」と包み込んでくれる感じがあるんです。
ひらけた景色が、人の気持ちもひらいてくれる気がします

新潟で暮らしていると、「自然と生活のテンポがけっこう揃っているな」と感じます。
都会だと生活リズムが先にあって、自然は背景になりがちですが、新潟はその逆。空と田んぼと風景が、住む人の気持ちのリズムを勝手に整えてくれるんです。
妙高でも中越でも下越でも、どこへ行っても「ひらけた雰囲気」が流れているのは共通していて、この土地の人のゆるやかなおおらかさって、もしかしたらこういう風景から生まれているんじゃないかなと思います。
“景色が広いと、気持ちも広くなる。”
そんな当たり前のことに気づけるのも、新潟の夕方のおかげかもしれません。
編集部コメント
増田さんが言及している「新潟の夕方の長さ」。私自身も強く実感しています。特に夏場は18時を過ぎても明るく、きれいな夕日が地平線に沈んでいく。そんなエモーショナルな風景には、私も心が落ち着きます。確かに、関東に住んでいた頃は、夕日が山に隠れると一気に暗くなる印象がありました。上越・中越・下越で夕方の見え方が違うという部分も、とても興味深いですね。ちなみに佐渡の夕方も、またひと味違う雰囲気があるように感じます。新潟ならではの“夕方の時間”、もっともっと堪能したいですね。(小日山)