
野菜も肉も発酵食も。
実はこんなにある、十日町の多彩な食材
「#新潟のコメジルシ=新潟のいいところ」ってどんなところ?
「だから新潟!」と、新潟を選びたくなるいろんな理由を新潟の人たちに聞いてみました。

米と酒だけじゃない、十日町市の豊かな食
秋田県出身で、大学進学を機に新潟市に移り住んだ私が、十日町市に引っ越してきたのは2020年のこと。それまで約10年間、ホテル業とはまったく別の仕事をしていましたが、ご縁があって〈あてま高原リゾートベルナティオ〉に転職し、十日町市での暮らしが始まりました。
十日町市で暮らし、県外からお客様をお迎えする仕事をするなかで、私が最も魅力を感じているのは「食の豊かさ」です。新潟といえば米と酒のイメージが強いのですが、実はそれ以外にも魅力的な食材が多く揃っています。お客様からも「米と酒以外もこんなに美味しい食材があったんだね」「知らなかった」という驚きの声をいただくたびに、嬉しくなります。
この豊かな食を育んでいるのが、十日町市ならではの風土です。東側には越後山脈と呼ばれる高い山々があり、そこに風が当たって降った雨や雪が川となって流れ出ます。この水が川魚や野菜の養分となり、米や酒以外にも多様で美味しい食材を生み出す源になっています。

瑞々しい野菜、奇跡の豚肉、最高峰のコシヒカリ
たとえば、十日町市では雪解け水を豊富に含んで育つアスパラガスが有名で、瑞々しい柔らかさと甘みが特徴です。
さらに十日町市には〈妻有ポーク〉という、奇跡の豚と呼ばれる豚肉があります。この豚肉の特別なところは2つあります。1つは、脂身がとろける融点が体温より低い約32度であること。そのため、口に入れると自然に甘さや脂の美味しさが広がります。もう1つは、その育て方にあります。豚は菌やウイルスに弱い動物で、抗生物質を使いながら育てるのが一般的だそうです。しかし十日町市は全国でも希少なPRRS(豚の感染症の一種)の清浄地域であり、抗生物質を投与せず育てるため、学校給食にも採用されるほどの安全性があります。
十日町市ではもちろん、お米もとても美味しいものが取れます。十日町市と津南町を合わせた妻有地域には〈雪椿〉という最上級のコシヒカリがあります。これまで新潟県内の様々なお米を食べてきましたが、中でも〈雪椿〉は本当に美味しく、お客様からも「感動した」という声をいただきます。
津南町には〈竜ヶ窪〉という名水百選に選ばれた湧水地があり、ミネラルたっぷりの雪解け水が豊富に流れ込んでいます。この水を使って育てられた〈雪椿〉は、作り手も特別です。日本で7名しかいない〈米・食味分析鑑定コンクール〉ダイヤモンド褒賞を受賞した生産者が手がけており、長く受け継がれてきた稲作技術と地域の肥沃な大地の賜物と言えます。
豪雪地帯だからこそ生まれた食文化
他に、豪雪地帯だからこそ生まれた食文化もあります。それが発酵食です。上越地域で有名な〈かんずり〉という調味料は十日町市でも作られており、雪に唐辛子をさらして自宅で発酵させて作る方もいます。酒蔵が多いこともあって麹が入手しやすい環境のため、味噌を手作りする文化も残っています。冬は何もできないというマイナスのイメージではなく、雪国だからこそ食材を長期保存するために発酵文化が根付き、受け継がれてきたことに、この土地の知恵を感じます。
〈あてま高原リゾートベルナティオ〉では新潟産の食材にこだわった料理を提供しており、なかでも四半期に1回のペースで開催しているフェアに力を入れています。これまでに佐渡やヤスダヨーグルト、八海山をテーマにフェアを実施してきました。普段から次のフェアに向けて、調理人やサービススタッフと一緒に県内の生産者さんの情報を集めており、実際に現場を見学させてもらうなかでアイディアが浮かぶこともあります。
これからもホテルを訪れるたくさんのお客様に、米と酒以外にも魅力あふれる食材が揃う、十日町市の食の豊かさを伝えていきたいと思います。

編集部コメント
新潟の米と酒はもちろん大好きですが、それ以外にもアスパラガスや〈妻有ポーク〉、発酵食文化など十日町市が持つ食の多様さに驚きました。「知らなかった美味しさ」がたくさん眠っている十日町市。食を目的に、じっくりと滞在してみたくなりました。(卜部)