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風/ふうど2020.10.07

長年続いた風習も、
住む場所が変われば当たり前じゃない
〜冠婚葬祭で感じた、地域ならではの風習〜

新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。

遠藤涼介さん

にいがた当たり前品質100・選者
遠藤涼介さん

【所属】
株式会社シーエスレポーターズ(コミュニケーションデザイン室室長/SNSセクションリーダー)

【プロフィール】
1985年生まれ。新潟県新潟市在住(燕市出身)。2011年に結婚し、3名のかわいい息子たちと共にダラダラと遊び呆けることを可能な限り実現するために奔走中。スポーツ業界、教育機関、ネット広告、医療関係など、所狭しとフラフラした結果、デジタルプロモーションの世界でコミュニケーション戦略の設計・実行を担当。結局、何しているのかが不明なので常日頃、妻からは「誰だよ」と言われています。

木の棒で遊ぶ子どもたち

今まで暮らしていた地域から、別の地域にいくと、昔からのしきたりや風習が異なり、戸惑ってしまうことも多いですよね。今回は、同じ新潟県内でも燕市出身と、十日町出身の遠藤さんご夫婦が経験したお互いの当たり前について教えてもらいました。

結婚式に想定もしてなかった人が参列

結婚指輪

ボクは妻さんと2011年に結婚しました。
同じ新潟県出身だったのですが、彼女は十日町、ボクは燕の育ちでした。

生活レベルで小さな風習の違いを感じることはありましたが、
特に気に留めることもなく、結婚式の準備をしていたのです。

ただ、結婚式ともなれば、互いの家族が出席することもあり、
地域的な風習で口論になったりすることもあったり、と
順風満帆にことが運ぶなんてことは稀だとは思います。

その中でも、特別に驚いたというか度肝を抜かれたことが一つ。
妻さんが十日町出身なのですが、
結婚式の際には彼女の父方の祖父母の近所の方まで出席させる必要がある、というのです。

要は彼女も会ったことがない上に、どんな人なのか想像もつかない人を
出席させなければならない、ということなのです。

悪くいえば田舎の古くさい風習なのかもしれませんが、
血縁を大事にし、それを周りに住む人たちまで含めての祝福をするのだと考えると、
そんな風習も悪くはない気がしています。

まぁ、その後、10年経ちましたが、式の後は一度もお会いすることはありません 笑

通夜振舞いは最後まで

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決して嬉しいことではないのですが、年齢を重ねてくると人が亡くなる機会に
立ち合うことが多くなります。

訃報が入ると、通夜へ参列しますが、そこから通夜振舞いをいただきます。
故人を偲びながら出された料理に箸をつけ、喪主の挨拶を聞いて会場を後にします。

ただ、これを関東出身の方や在住の方に話を聞くと、全く異なる風習だとわかりました。
関東では喪主の挨拶など待たずに、少し箸をつけてはそそくさと出ていくものだ、と。

関東の風習が冷たいだとか偲んでいないだとは思いませんが、
新潟の場合、あくまでも故人を偲んでのこと、生きている人たちのために名残を
味わうための時間なのだと理解しています。

いずれにしても、新潟らしい風習です

【編集部からひと言】
地域によって異なる風習

冠婚葬祭の風習は、地域によって大きく異なりますよね。遠藤さんが教えてくれたように、同じ新潟県内でも認識は異なるもの。その地域に住んでいると当たり前でも、違う地域の人からするとびっくりする風習もたくさんありそうですね。