株式会社マグネット代表取締役
の武田修美さんが感じる
新潟の「当たり前」な魅力とは
新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。
世界に誇るものづくりの町「燕三条」
江戸時代に和釘づくりから始まったものづくりの歴史は、金型製作や金属洋食器、包丁など姿形を変えながらも、脈々と燕三条の地に受け継がれてきました。
そんななか、明治29年に越後平野一帯を襲った過去最大規模の洪水「横田切れ」。燕市横田などで堤防が切れ、越後平野一帯が水浸しとなってしまいました。
「稲作で立ち直るに時間がかかる。なら、金属加工に力を入れよう」と立ち上がったのが、燕三条の人たちなのです。
そんなお話を寄稿してくださったのは、株式会社マグネット代表取締役の武田修美さん。文字が浮かび上がったり、消えたりする「マジックメタル」の立役者のひとり。普段は見えにくい金型技術の見える化に成功し、SNSで大きな話題となりました。
※動画をご覧になりたい方は、マグネットのWebサイトをご覧ください。
また、武田さんは、燕三条のものづくり企業が一斉に工場を開放する「燕三条 工場の祭典」の運営にも携わり、燕三条地域の底力を支える立場でもあります。
そんなものづくり企業の新たな動きに奔走する武田さんから、燕三条の魅力について教えてもらいました。
工場の数は3,000を超える、日本有数の金属加工の産地「燕三条」。
近年はオープンファクトリーやショップも増え、
日帰りはもちろん一泊二日でも見て回れないほど。
ものづくりの歴史は400年を超え、
未曾有の水害から120年を経て、
ここまでドラマチックに発展を続ける産業地域は他にない。
新潟に来られた際はぜひ立ち寄っていただきたいロマンあふれる町です。
【編集部からひと言】
業界内では「当たり前」だった金属加工の技術を伝える
金属加工業界にいると、その技術は当たり前。前述した「マジックメタル」も、金型屋さんにとっては当たり前の技術だったそう。それを武田さんが誰にでもわかる装置をつくったことで金型製作の凄さを伝えることができたのです。
今や世界に誇る金属加工技術を持つ、燕三条。業界の「当たり前の凄さ」を外に向かって発信し続けるマグネットの今後にも注目ですね!