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歴/れきし2020.10.21

城下町・新発田の歴史が息づく職人の技

新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。

西村純子さん

にいがた当たり前品質100・選者
西村 純子さん

街角こんぱす株式会社 代表取締役社長 
『街角こんぱす』編集長
2011年8月より、月刊フリーマガジン『街角こんぱす』編集長に。「新発田をもっと好きになる」をコンセプトに、地元の歴史や文化、食などを幅広く誌面で紹介する。ポスティングスタッフによる戸別配布及び店頭設置で新発田市内外の方にお届け。配布地域は、新発田市・村上市・胎内市・聖籠町・新潟市北区(旧豊栄地区)※ポスティングは新発田市内(市街地)。2013年12月、日本フリーペーパー大賞 地域密着部門最優秀賞を受賞。2020年7月号で通巻200号に。新潟県新発田市出身。

公式HP

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高田成吾さん
閉め切った作業場で裸電球の灯りだけを頼りに日本刀を研ぐ、刀剣研師の高田成吾さん。
父は柄巻師、祖父は鞘師と代々伝わる刀剣師の3代目

人の手が紡ぎ出すあたたかさと確かさ。
新発田市には、多彩な職人文化が今も息づいています。

床の間には花を活け、華道や茶道を習う新発田市民。
建具や染め物、和菓子など、職人の手から生まれたものは特別な場所だけではなく、一般の家庭でもよく目にするそう。

今回は、「手から生まれるモノを大切にする傾向にあるのかもしれません」と話してくれた月刊フリーマガジン『街角こんぱす』編集長・西村さんに新発田市の歴史と職人技について寄稿してもらいました。

慶長3(1598)年、豊臣秀吉によって国替えを命じられた溝口秀勝(みぞぐち ひでかつ)候は、多くの武士や職人、商人らを伴って加賀大聖寺(現石川県加賀市)から越後蒲原郡(現新発田市)へと移ってきました。

以来、400年を超える歴史をもつ城下町・新発田には、職人の技が今も息づいています。刀剣研師や判子職人、建具職人、染物師、塗師、和菓子職人、酒蔵の杜氏…。伝統の技を守り続け、100年先も朽ちることのないものづくりを続けるその気概、人の手が紡ぎ出すあたたかさは、“ほんものの価値”を伝えてくれます。

銅板装飾
大正から昭和初期にかけて見られたレトロな雰囲気の銅板装飾。亀甲、菱形、麻の葉などの幾何学文様に鶴や亀などの縁起物を飾って仕上げる
組子細工
飛鳥時代より受け継がれる伝統工芸、組子細工。熟練の技が生む繊細な幾何学模様の意匠が圧巻
和菓子
城下町・新発田では茶の湯とともに和菓子文化も発達。今も頻繁に茶会が開かれる

【編集部からひと言】
新発田市民の暮らしに根付く職人の文化

400年以上経ってもなお、職人の技が受け継がれ、一般家庭でも息づいている新発田市。人の手でつくられる工芸品が当たり前にある暮らし。意識していても、いなくても、自然と市民の誇りにつながっているのかもしれませんね。

Information

新発田城(国指定重要文化財)
address:新潟県新発田市大手町6丁目
tel:0254(22)9534(新発田市役所文化行政課)
開門期間:4月~11月
開門時間:午前9時~午後5時(11月のみ午後4時30分閉門)
入場料:無料