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暮/くらし2021.02.06

趣のある街並みで、
着物を着てまちあるき。
日常的に日本文化に
触れられる、
新潟での過ごし方

新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。

よしかわさん

にいがた当たり前品質100・選者
よしかわ。さん

【プロフィール】
東京都出身、上越市在住。図書館のボランティアや上越高田地区の文化発信団体「あわゆき組」の活動に参加。「あわゆき組」は、雁木町家の町並みと暮らしを次世代に継承するため、冬の「あわゆき道中」や春の「あわゆき亭」など、まちを体感できるイベントを定期的に開催しています。「あわゆき道中」は新潟の昔の防寒着「角巻」を着て、高田の町中にある古い町家を見学、「あわゆき亭」は町家をお借りして、スタッフはみんな着物を着て、一日喫茶店を開くイベント。わたしが「あわゆき組」に入った理由は、地域の人と知り合うきっかけをつくるためでした。パートナーの転勤で一緒に新潟に来ましたが、知り合いも少なく、不安を抱えていたころに知人の誘いで、「あわゆき組」に参加しました。新潟は活動的な団体も多いので、知人を増やしやすい地域だと思います。

歴史ある高田の街を着物で歩く

上越市には、着物が映える建築物や通りがたくさんあります。ここは、江戸時代末期に建てられた上越市高田に現存する最古の町家建築のひとつ「旧今井染物屋」。

着物

棟が低く、屋根の傾斜が緩やかなことが特徴で、建設当時の町家の形態をよく表しています。この写真は、着物を着て参加した「あわゆき組」の読み語り会のときに撮影しました。

わたしは普段から着物が好きで、自分自身もよく着物を着て街を歩くのですが、上越市は和服と合う建物が多いですよね。他にも、町家を使った交流館の「高田小町」、呉服屋さんの「きものの小川」、町家カフェ「世界ノトナリ」にもよく行きます。

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高田は、たくさんの町家が密集し、なおかつ現役で使われているところが多い。このように古い町家がたくさん残っているので町全体にどことなくレトロ感があり、着物がしっくりくる気がします。

小池

現在では非日常的な服である着物ですが、昔はこれが日常だったと考えるとあまり肩肘張らずに着るようにしています。着物を着ているといろんな人から声をかけられたりして、着物がきっかけで仲良くなった人も。

「せっかく着物が似合う町にいるんだから、たくさん着たいな」と思ってなんでもない普通の日も着物を着て楽しんでいますよ。

風鈴

【編集部からひと言】
日常的に着物を楽しめる街

「着物を持っていても、いつ着ればいいか分からない」。今までそう思っていましたが、上越市在住のよしかわ。さんは、日常的に着てまちあるきを楽しんでいるといいます。趣のある街並みだからこそ、着物を着て好きな場所で写真を撮るのも楽しいひとときとなりそうですね。