愛称は「かぼちゃ」⁉︎
見れば納得のかわいい
「かぼちゃ電車」
新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。
かぼちゃ電車と、
温かく見守る管理人さん
新潟市南区にある旧月潟駅で「かぼちゃ電車」を撮影しました。
かぼちゃ電車といえば、JRの車両を思い浮かべる人も多いかと思いますが、新潟では平成11年まで新潟交通が運行していた電車を思い浮かべます。電車保存会の初期メンバーに保育士の方がいて、子ども達が「かぼちゃ電車」と言っていた事からかぼちゃ電車と呼ばれるようになったそうです。運行時は、沿線沿いの人に「電鉄」とも呼ばれ、親しまれてきました。
しかし、電車の利用者数が年々減少していたことから、廃線となることに。終着駅となっていた旧月潟駅に、使われてきた車両が保存されることになりました。
現在、旧月潟駅の駅舎内や保存車両内は基本的に非公開。イベント時や開放日のみ、入ることができるようです。
わたしも「かぼちゃ電車をぜひ写真に収めたい!」と、9月中旬に行きました。変わった場所からきれいなリフレクションも撮れて嬉しいひとときでした。
写真に写っているのは、駅舎の管理人さん。毎日朝と夜にかぼちゃ電車のところに来て、破損はないかの確認・掃除をして、駅に置いてある日記を書いていらっしゃるそうです。
そんな話をさせてもらったので、管理人さんが写っている写真を日記に挟んでおきました。初めて一眼レフを買って初めてプリントした記念の写真でした。管理人さんは喜んで「お礼に」といってお菓子までいただいてしまいました。
かぼちゃ電車は冬の期間は冬囲いをしてしまいます。「また来年来るよ」とかぼちゃ電車と管理人さんに伝えて、私の昨年のかぼちゃ電車訪問は終わりました。また今年も春を迎え、桜が咲く頃、かぼちゃ電車と管理人さんに会いに行こうと思います。
【編集部からひと言】
廃線から歳月が経っても
廃線から20年以上。それでも管理人さんが足繁く通うように、今でも多くの人に愛されている「かぼちゃ電車」。市民に愛され当たり前にあった電車が、今は動かなくてもこの場に、当たり前に存在し続けています。みんなのこころの拠り所になっているのですね。