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酒/おさけ2021.02.21

ひろい通りに酒屋が1軒ずつ。
酒屋や地酒が身近にある暮らし

新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。

髙橋典子さん

にいがた当たり前品質100・選者
髙橋典子さん

【プロフィール】
村上市のゲストハウス、よはくやオーナー。高校進学と共に地元を離れ、大学進学、都内での広告代理店勤務を経てUターン。観光地化する地元の「ふだんの居心地の良さ」を味わってほしいと感じ、2018年によはくやを開業。宿泊業に加えて、フリーライターとしても活動中。
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酒屋

まちの酒屋が多く、
地酒を身近に感じられる

宿に泊まったお客さんから、「街の中に酒屋さんが多いですね」と声をかけてもらったのがきっかけで、私達の暮らしと地酒の距離が近いことが当たり前ではないことに気づきました。

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私の住むまちでは、ひろい通りに酒屋が1軒ずつくらいはあります。実家にも必ず一升瓶が置いてあり、母はこっそり料理酒としても使っていたほど。今はビール派の人も多いのですが、親世代は今でもよく日本酒を飲んでいますよ。

酒屋

村上の街中には、個人の酒屋がたくさんあり、どのお店も地酒の〆張鶴や大洋盛を取り扱っています。この2つの銘柄は村上市民にとってとても身近で、地元でも〆張鶴派、大洋盛派、と分かれていたりもします。

酒屋

みなさんそれぞれに贔屓の酒屋さんがあるようで、仕事帰りに寄る姿をよく見かけます。「他のものはスーパーで買っても、日本酒は必ず酒屋さんで買う」という方が大勢います。

酒屋

お祭りなどの行事の際はお酒を宅配してもらう家も多く、地元のお酒を地元の酒屋さんで買う、という昔ながらの自然な流れが残っていると感じます。

〆張鶴

県外に出たときに居酒屋のメニュー表で〆張鶴を見た時は、その価格と評価の高さに驚きました。

地元で味わう日本酒は晩酌向けの普通酒が多かったのですが、同じ〆張鶴でも吟醸酒がグラスで1,000円近い価格で他の有名な日本酒と並んでいました。

身近に感じていた地元の蔵が、県外で日本酒好きの人たちに選ばれている。それを知って、自分のことではないのに誇らしいような気持ちになりました。

写真提供
Coji
JUNPEI ONO

【編集部からひと言】
酒屋がまちに溶け込み
地酒が身近にある

新潟ではまちに当たり前に酒屋があり、地酒をそろえている店もたくさんあります。季節ごとのおすすめのお酒や希少価値の高いお酒、飲みやすい定番の日本酒まで店主に聞くと事細かに教えてくれます。せっかく身近にある近くの酒屋。どんな日本酒がいいか迷ったら、酒屋に行ってみてはどうでしょうか?