出雲崎は日本で初めて
石油掘削の機械方式を用いて
商業生産に成功した地。
新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。
石油産業発祥は出雲崎だった
日本の石油産業の発祥は新潟で、出雲崎は日本の石油掘削の機械方式を最初に用い、商業生産として成功した地でもあります。そんな出雲崎には、日本の成長を下支えした労働力や産業がありました。
石油産業に興味を持ったきっかけは、もともと大学で日本近現代史を専攻していたことからです。新潟の近代以降の歴史には詳しいと思っていたのですが、秋葉区新津ではなく出雲崎が近代石油産業発祥の地というのに驚き興味を持ちました。
実際に出雲崎町に住んで、歴史を調べるうちに石油産業からそのあとの産業発展に寄与した企業の創業者に新潟出身者が多いことにも気づきました。
また佐渡の歴史と金銀山の関連を調べるうちに、それらが日本の財源の下支えになっていたという事実も身をもって感じました。
今住んでいるところは、新津恒吉という石油の精製業で財を成し地域の発展に私財を投じて貢献した人が建てた場所です。そんな文化と歴史ある新津邸でのくらしをYouTubeで紹介しています。
こうした石油発祥の地として日本の産業を下支えしてきた出雲崎に、ぜひいらしてみてください。興味深い歴史はもちろん、雄大な自然や温かい人々が出迎えてくれることでしょう。
【編集部からひと言】
日本の発展に欠かせない
石油産業
今や当たり前にある日本の石油。その石油産業が新潟から始まり、日本の産業を支えた人物が新潟にたくさんいたことには驚きました。自然や食べ物にフォーカスされがちな新潟の魅力も、歴史を通して学びなおすと新しい発見がありそうですね。近代日本を支えた新潟を、改めて誇りに思います。