日本のクラフトビール発祥は
「エチゴビール」から。
県内各地に
クラフトビール醸造所がある
新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。
クラフトビール発祥の地、新潟
1994年に全国初のクラフトビール醸造をスタートしたのが、新潟市西蒲区にある「エチゴビール」だということを知っていましたか?
新潟県は、豊かな水と自然に恵まれており、日本酒だけじゃなくクラフトビールづくりにも適した環境といえます。
エチゴビール以外にも、県内各地にクラフトビール醸造所があり、最近ではパブを併設した大型ブルワリーから、地域密着型のマイクロブルワリーまで、さまざまなスタイルの醸造所ができており、いろんな味のクラフトビールが楽しめます。
出身地のオハイオ州では、数えられないほどクラフトビール屋さんがあったこともあり、私はクラフトビールがとても好きになりました。
新潟に引っ越した時、「クラフトビールが飲めなくなる」と思ったのですが、自然あふれる十日町市に、なんとクラフトビール屋さんが2つもあることを知りました。そして、どちらの醸造所もとてもレベルが高かったんです。
それは「妻有ビール」さんと「ジョークンビールラボ」さん。多様な種類を取り揃える両醸造所ですが、そこでつくられるビールは全部おいしいのですよ。
十日町市松代にある妻有ビールは、2017年に創立し、高木千歩さんが一人で会社の経営からビールの醸造、販売まで行っています。十日町の松代のお店はテイクアウトのみ。ジャパングレートビアアワーズ2020では出品した4種がすべて入賞するなど、クラフトビール業界からの注目も高い醸造所です。
私は妻有ビールの中では、ジャパン・グレートビア・アワーズ金賞の「めでたしゴールデンエール」とスパイスいっぱいの「頬赤エール」、新潟名物のそばでできた「十日町そばエール」が特に好きです。どれもレベルの高い商品ばかりで目移りしてしまいます。
十日町本町にあるジョークンビールラボは、2019年に岩田貴之さんと樋口啓太さんで創立し、2020年にビール醸造を開始しました。十日町本町の店はタップが5つあり、自社ビールだけでなく、他社のビールも販売しています。
ジョークンビールラボだと、味深い「雪室珈琲ポーター」とフルーティな「PASSION SHAKE IPA-パッションシェイクIPA」が特に好きです。平日でも週末でも、このビールで時間をゆっくり過ごせるんですよ。
私には去年の春に長男が生まれました! そのお祝いで、妻有ビールとジョークンビールラボの瓶ビールを買い、飲みながらアメリカにいる家族や友達とスカイプをして。とても幸せな時間を過ごせました。
こんなに美味しく、色んな味の楽しめるクラフトビールを県外だけじゃなく、県内の人にも伝えたいです。
【編集部からひと言】
クラフトビール発祥の地、新潟
新潟はクラフトビール発祥の地であり、現在は地域ごとにたくさんのクラフトビールが醸造されています。クラフトビールは種類も多く、個性が強いので県内で醸造されているものを比べて味わうのも面白そう。ニックさんのように、自分好みのクラフトビールを探して仲間と乾杯して飲むと更に美味しく飲めそうです。