タピオカの次は、むかご!?
ジェラートにも入れられる
阿賀町のむかごに注目!
新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。
むかごをジェラートに!?
阿賀町でむかごの
新たな可能性に出合う
新潟に来て20年近く経った頃、阿賀町に来て初めて「むかご」なるものを見まして。食べてみたら美味しかったんです。「タピオカの次は、むかごだな」と思って(笑)
むかごはナガイモや自然薯などのヤマノイモ属の蔓になる実のこと。スーパーなどではあまり見かけませんが、農村で昔から親しまれてきた食材です。
むかごを使った料理は「むかごごはん」がポピュラーですが、塩煎りしておつまみになったり、地元ジェラート店「Refeli(レフェリ)」では「むかごジェラート」に内蔵されていたり、トッピングされていたりします。ただし、むかごジェラートは季節限定。11月~むかごがなくなり次第終了で1月くらいには無くなってしまうので、気をつけてくださいね。
2019年の秋の晴れた日に自然薯農家の「目黒農園」に高校生2人とお邪魔して、むかご収穫を行いました。僕たちのためにお茶を用意してくれた優しい目黒さん。
「好きなだけ持っていっていいよ」ということで、上になっているのはほうきで叩いてザルで受けたり、下に落ちているのはちりとりを使ったりして集めました。その後、地元ジェラート店に持ち込んでジェラートにしてもらいました。これが意外に合うんです。美味かった。
ぜひ阿賀町に来たら、自然薯の「むかご」を食べてみてください。きっと美味しく感じると思いますよ。
阿賀町ってどんなまち?
阿賀町津川は旧会津藩の河港だった場所。会津(福島)と新潟の文化の結節点です。お肉屋さんやスーパーには会津名物の馬刺しが日常的に売っています。
およぐことができるほどの清流に恵まれ、湿度が高いこの町では発酵文化が花開き、日本酒や味噌、糀屋さんなどが今なお町に息づいています。人が集まるお祭りとして幻想的な「狐の嫁入り行列」も有名ですよ。
新潟の冬の風物詩、
西澤商店のおでん
「美味しい」で思い出したのは20代の頃に通った弥彦のこと。冬の楽しみと言えば、彌彦神社参拝とおでんでした。
雪が舞う真冬の彌彦神社で参拝を終えた後に食べる、西澤商店のおでんが美味しいのです。ダイコンとたまごが真っ黒。椅子に設置されたコタツで暖まりながら、1個100円のダイコンと卵を食べる喜び。(ちなみに20代のころはダイコンとたまごは50円だった気がします)
新潟の冬の風物詩です。
【編集部からひと言】
初めて聞いてびっくりした
「むかごジェラート」
小さなイモのような食感と味わいのむかご。思い当たる調理方法は少なく、蒸してそのまま食べるか、むかごごはんにするかくらいです。それをまさかジェラートにするとは…! むかごを知っている人はびっくりする人が多いのではないでしょうか? 阿賀町産のむかごジェラート。阿賀町に行ってぜひ味わってみたくなりました。