小千谷縮や片貝まつり、
錦鯉、闘牛など、
長年受け継がれてきた
文化が根付く小千谷
新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。
古くからの文化が残る、小千谷
越後平野の南端に位置する新潟県小千谷市。小千谷には歴史ある木造家屋や、小千谷縮(ちぢみ)の着物、片貝まつりの世界一の四尺玉花火、錦鯉、闘牛「牛の角突き」、酒蔵など、古くから続く魅力あふれる文化が今でも残っています。
このように多くの文化が残る小千谷ですが、そのなかでも、歳を重ねるようになって益々小千谷縮の素晴らしさを実感するようになりました。
小千谷縮とは、平安時代から1200年の歴史がある織物産地小千谷でつくられる最高級の麻織物のこと。
小千谷縮を着るようになったきっかけは、母のお友達から反物をいただき、祭りに娘と一緒に小千谷縮を着てでかけたことでした。
こちらの写真で着ているのは片貝木綿の着物になります。片貝木綿も歴史のある織物です。
継がれ続けてきた織物の素晴らしさは、実際に着てみるとよくわかります。サラリと快適で肌に優しく皮膚と一緒に呼吸をしているような着心地です。
今では、真夏の着物で普段着としてよく着ています。乾燥しやすい素材で、肌にべたつきにくいので、夏に重宝する小千谷縮。若いころには気付かなかった魅力に年齢とともに気付けることにも幸せを感じます。
小千谷では、西脇邸に行くことも好きです。
豪商の館「西脇邸」は、小千谷の豪商であった西脇家の邸宅で、江戸時代から明治・大正と続く豪商屋敷の特色を残している建物でもあります。
西脇邸の魅力は、情緒ある木造家屋に感じる「和の美」。木造家屋からは年月を重ねてきた品格がただよっています。木のぬくもりを感じる格子戸も本当に美しく、私の美のお手本でもあります。
四季のうつろいとともに顔を変える庭では、錦鯉が泳ぐ池に映る青空や紅葉からは優雅さを、庭に咲く花々からは優しさを感じます。
続いてきた文化をずっと続ける、守っていくことは簡単ではありません。若い世代や子供達にも、本当に素晴らしい小千谷市の魅力を知って欲しいと思っています。
【編集部からひと言】
古くからの文化や建物が残る
小千谷市
古くから続く文化が長く守られ、残っている小千谷市。暮しの中に文化が根付いていることは、とても贅沢なことです。たくさんある魅力や文化を後世に伝えていくためにも、今ある文化や続いてきた行事を大事にしていってほしいですね。