quality-100-075-ec
酒/おさけ2021.03.03

日本酒の味をより深く極める
「全国きき酒選手権大会」
とは?

新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。

伊藤ヨシユキ

にいがた当たり前品質100・選者
伊藤ヨシユキさん

【プロフィール】
佐渡島で旅館と飲食店、フォトグラファー、システム開発、ウェブコンサルタント&講師、トレッキングガイドをやっています。新潟の好きなところは文化、食、芸能などが残っているところ。新潟の魅力はなんといっても日本酒の蔵が多く多彩であること。
Facebook Twitter Instagram Youtube note Webサイト

きき酒選手権大会

新潟県の「きき酒選手権大会」
優勝者

「全国きき酒選手権大会」は、日本酒文化の普及・振興を目的に1981年にスタートし、アマチュアを対象に各県予選を突破した代表者が、きき酒を競い合う大会です。

大会の内容は、日本酒に関する筆記試験、7種類の日本酒について味や香りを確かめながら判別する“きき酒”。「団体の部」、「個人の部」に平成25年からは日本酒好き大学生が1組2名で参加する「大学対抗の部」が加わり、それぞれの部門で優勝を目指し競いあいます。

きき酒選手権大会

私は、2012年3月の全国きき酒選手権新潟県代表決定大会に出場して優勝しました。普段お酒を飲むといっても、並べて比べたりすることがないので、大会に備えて準備期間はタイプの違うお酒を買って飲み比べをしていました。

きき酒選手権大会

もともとお酒が弱い私にとっては大変な挑戦でしたが、この日は調子もよく、アルコールの刺激と辛口の刺激の区別、本醸造のまろやかさを感じ取ることができたんです。

私の母も以前県大会に出場していましたが、全国への切符は手にできなかったので、息子の私が成し遂げて全国大会へ挑めることなど、いろんな思いがあり、優勝は感無量でした。

きき酒選手権大会

その後、新潟県のきき酒大会での優勝切符を手に、東京の全国大会に出場しました。

大会当日は、サドンデスに残ってしまい、すべての銘柄7種を14杯を2回、合計28杯も飲み、お酒が弱い私は、その時点でお手上げでした。

きき酒選手権大会

結果は、団体戦で三位。同じ県代表者に助けられながら、健闘し、貴重な経験となりました。

新潟県の酒造組合で「なるべく出場の機会を多くの方に」という意向があることから、他県と違い、新潟県代表での全国大会には一生に一回しか出場できません。

利き酒に挑戦したい人は、新潟の酒を飲み比べ、満を持して挑んでください。

新潟県では佐渡でしか見られない
ウミホタルの煌めき

新潟県では佐渡でしか見られない夏の風物詩に蛍のような輝きをみせる「ウミホタルの煌めき」があります。私の案内する真野湾は特にウミホタルが多く見られます。

ベストシーズンは6〜8月頃ですが、特に新月に近い暗い環境と時間で、水深が1~3mぐらいの砂浜で、あまり流れが早くない、淡水の混ざらない環境でよく見ることができます。

ウミホタル
近くの海で採取した
ウミホタルを集めて撮影。
このように日常的にウミホタルが
海岸に打ち上げられてはいません。

佐渡観光交流機構と一緒に6月〜10月まで生命の神秘、蒼い光を見ることができる「ウミホタル鑑賞ツアー」鑑賞会を月一回開催しています。人気が高く、2020年は毎月満員御礼となりました。告知はFacebookやTwitterなどで行う予定なのでぜひ確認してみてください。

DSC1270

【編集部からひと言】
酒を極めに
「全国きき酒選手権大会」に
出てみては

新潟酒の陣に、「きき酒選手権大会」があるんですね。酒どころ新潟ではいろんな特徴のある日本酒を飲み比べるのが好きな人も多いのではないでしょうか。一度、きき酒選手権大会に参加してみて舌試しをしてみてはどうでしょう。