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風/ふうど2021.03.05

雪のおかげで冬でも
空気がしっとりとする
新潟の気候は、
肌にも苔にもきっといい。

新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。

朽網裕子さん

にいがた当たり前品質100・選者
朽網裕子 Yuko Kutamiさん

【プロフィール】
福岡県出身、苔好きが高じて2018年に胎内市へ移住。mossy mossy Japan代表。日本蘚苔類学会員。地域に自生する苔をもとに、サスティナブルな苔苗の栽培を目指している。苔の魅力を知ってもらいたくて、苔テラリウムのワークショップを開いたりもしている。新潟の好きなところは、雪があるおかげで、冬も空気がしっとりしているところ。
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コケ

雪のおかげで、冬でも空気が
しっとりとしている

新潟は雪があるおかげで、冬も空気がしっとりしていると思います。九州はとても乾燥していて肌がカサカサになっていました。

ウマスギゴケ
ウマスギゴケ(Polytrichum commune)

個人的な考察ですが、雪国の方の肌が綺麗なのと、苔が活き活きと美しいのは雪のおかげで乾燥が少ない風土だからなのかなと思っています。初めて胎内市を訪れたとき、苔が活き活きとしていたのがとても印象に残りました。

トヤマシノブゴケとコツボゴケ
トヤマシノブゴケ(Thuidium kanedae)と
コツボゴケ(Plagiomnium acutum)

また、冬を雪の下で過ごすことで、苔もより深い緑になるような気がします。新潟では冬の間、雪の下にいることで寒さから守られ、乾燥しにくい気候なのも苔にやさしい環境のようです。

苔の魅力は、様々な形や色があること。また、苔が自分に合った場所を見つけて生えるところも面白いと思っています。

DSC_1404
霜がついたエゾスナゴケ
(Racomitrium japonicum)

以前はあまり注目されることがなかったのですが、胎内での苔活動を通して、市民の方々の苔に関する関心があがっているように感じています。

最近は苔が市民権を得たようで、うちの庭の苔が綺麗だと集落の方から苔自慢をされるようになりました。「これはなんていう苔なのか?」や「どうやったら増えるのか?」とよく聞かれたりします。苔の栽培組合ができたり、苔玉教室が開かれたりもしました。

フロウソウ
フロウソウ(Climacium dendroides)

他にも、新潟の晴れた日の雪景色も素敵。美しすぎて、いつも立ち止まってしまいます。雪に太陽の光が当たり、もやを作っていたりすると、とっても神秘的な景色を見ることができます。

雪

新潟の人は「冬が暗い」とか、「雪が面倒だ」とか、けっこう冬に対してネガティブなことをいう人も多い気がします。でも雪はタダで降ってくる恵みで、美しい景色やスキーやスノボという楽しみも与えてくれます。そしてきっと、肌にもいい(笑)

楽雪

2019年には、雪に対してのネガティブな気持ちを払拭しようと「楽雪(らくせつ)」というイベントを開催しました。その年は雪が少なめだったため、集落の方がイベントができるように「ちゃんと雪が降るだろうか、降ってほしい」と言っていたのが印象的でした。

みんなが雪を待ちわびているという、とてもレアな体験で、雪が降ると子どもたちは雪合戦や竹スキーなど楽しんでいました。

楽雪

私の住む集落のお母さん方はお顔に皺が少ないような気もします。冬場の雪のせいでしょうか?それとも胎内の温泉のおかげでしょうか?(笑)

ロイヤル胎内パークホテルの温泉はとろとろのお湯で、肌がツルッツルになります。美肌になりたい方は、ぜひ胎内にきてみてくださいね!

【編集部からひと言】
生き生きとした胎内の苔は
気候のおかげ

写真で見るだけで癒されてしまう苔。雪のある気候の恩恵で空気がしっとりしているというのはずっと新潟に住んでいると気づけない新潟のいいところなのかもしれません。冬は雪景色や温泉を楽しみに、雪が解けたら美しい苔を探しに胎内にいって見るのも楽しそうです。

Information

ロイヤル胎内パークホテル
address:新潟県胎内市夏井1191番地3
TEL:0254-48-2211
Web:ロイヤル胎内パークホテル公式HP