年々盛り上がる
「五泉ニットフェス」。
工場だけの取り組みから、
まちぐるみのフェスへ!
新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。
五泉のニット会社が
一同に集まる
「五泉ニットフェス」
日本一のニット産地である五泉市には、ニットで盛り上がる「五泉ニットフェス」があり、販売感謝フェアなどが行われています。
近年は、ニットの製造工程を見て回る工場見学や、一部工場でニット製品の販売が行われ、五泉ニットをより身近に感じてもらえるような催し物となっています。
2019年からは、高校生や、ニット業界以外の方、地元商店街や食堂も巻き込んで、一緒にイベントを盛り上げる工夫をしており、まちぐるみのイベントに育ってきています。
2020年の11月20日には、「いいニットの日」に合わせ、近くの商店や飲食店(オープンストリート)でフェス限定メニューを開発提供、商店独自の企画するなど多様な楽しみ方が創出されました。
例えば、五泉市の洋菓子店や写真屋さんなどでは、ニット(210)の語呂である210円、2,100円でサービスを提供してもらうなどニットを意識したユニークな販売を実施。
五泉高校の生徒さん(高校生プロジェクト)や、将来を見据えた人材育成事業に応募してくれた方々(五泉アンバサダー企画)も加わるなど、ニット関係者以外の人材もフェスPRに関わり、新たなイベントが企画されたことで、一層注目度が高まっています。
五泉アンバサダーのメンバーによる取り組みとしては、オンラインワークショップやニットライトアートが行われました。ニットライトアートでは、ニットの残糸を使って作成したライトを神社に装飾し、夜はライトアップをして人の賑わいを作り出しました。
また、ベースキャンプでは、五泉高校生徒さんがVRで再現した工場見学が来場者に大変好評でした。
私は、オープンストリート企画で商店街、飲食の方々と関わることで、より親密になりました。皆さん個性にあふれ、地域の宝として大切にしたい人たちばかりです。「生きがいや、やりがい、お店が消えていかないように支えたい」、「活気を取り戻すためにどうしたらいいのだろう」と考えるようにもなりました。
そんな風に、ニットフェスを通じて更に人との関わりが広がりました。まずは地元の人に地元の良さを知ってもらい、郷土愛を深めて欲しいと思っています。
【編集部からひと言】
「五泉ニット」の取り組みで
盛り上げる
「五泉ニットフェス」の中心的役割を果たしてきた、五泉市吉沢にある五泉ニット工業協同組合は、SHOP、カフェ、コワーキングスペースなど併設した施設が完成予定(一部2021年5月中旬完成予定)なのだとか。すぐ近くの商店街だけでなく、高校生の参加や、自ら声をあげてアンバサダーになる人もいるほど、沢山の人が関わって盛り上がっている「五泉ニット」の今後の展開も楽しみです。