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歴/れきし2021.03.11

当たり前に見慣れた街並みの
見方が変わったとき。
風情ある街並みが身近にある
小京都・加茂。

新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。

児玉あんずさん

にいがた当たり前品質100・選者
児玉あんずさん

【プロフィール】
新潟県加茂市出身。大学生。第53回ミス雪椿(任期:平成31年4月13日~令和2年4月)。雪椿まつりや加茂まつり、越後加茂川夏祭りなどの加茂市をPRするイベント等に出演。趣味は新潟を小旅行する事。新潟の好きなところは、一つひとつの市町村がそれぞれの色を持っていて、県内でも様々な楽しみ方ができるところ。あとは、小さな市だからこそ、人との繋がりの強さや温かさがあるところ。新潟のごちそうを作り手の想いやこだわりとともにお届けするグルメオンラインイベント「Gozzo」企画・運営。
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加茂の美しい景観

小京都・加茂の
美しい景観や文化を伝えたい!

加茂市は、新潟県のほぼ中央に位置し、JR新潟駅から電車で約40分で行ける「北越の小京都」として知られている街です。自然豊かで、県立自然公園粟ヶ岳を水源とする加茂川の清流は、三方を山に囲まれた市街地を縦貫して信濃川に注いでいます。

加茂市の花「ユキツバキ」の群生地としても知られ、毎年4月に開催される「雪椿まつり」も人気の行事のひとつです。

加茂山公園で小旅行

そんな加茂市では、市街地の景観からも小京都を感じることができます。加茂市の中心には加茂川が流れているのですが、これは、京都の「賀茂川」と景観が似ていることから名付けられたと聞いたことがあります。

加茂市街地を流れる加茂川02

私は、小学校の頃に、総合学習の授業で加茂について学ぶ時間があり、加茂が「北越の小京都」である事を知りました。当たり前に見慣れた街並みだったので気づきませんでしたが、他の街並みと比べて見たときに、加茂市が小京都である事を実感できました。

実際に、初めて中学校の修学旅行で京都に行った時も、地元加茂市と似ていたので「こうゆう事か!」とさらに腑に落ちました。

加茂市街地を流れる加茂川01

また、街の景観だけでなく、加茂にはぜひ知って欲しい文化も沢山あります。全国シェアの大半を占める桐たんすや、組子と屏風、加茂紙と呼ばれる和紙の保存など、日本の古き良き伝統文化が今もなお根付いている土地なんです。

桐タンス製作体験

実際に、私も桐たんすづくりや紙漉きの現場にお邪魔して、お話を聞いたり体験させていただきました。現地で聞く職人さんの思いは力強く、とても印象に残っています。これらの伝統工芸品などは、触って、使ってみて、初めて魅力がわかるものだと思います。

紙漉体験

加茂含む県央エリアは、伝統や技術の詰まった素晴らしい製品が揃う、他にはない「ものづくり」の地域です。
しかし、このような製品は実際に手で触れて使用してみて、初めてその魅力が伝わるものだと思っています。私は、職人さんの技術が詰まった使いやすい製品を、おうち時間の増えた新しいライフスタイルに取り入れたことで、使うたびに生活の質の向上を実感しています!

今でも、県内外からオーダーのある桐たんすはもちろん、その性質や技術を活かした電源電池不要のエコスピーカー、気密性によって風味を逃さないコーヒーキャニスター、軽さを活かしたお箸など、日々の生活に溶け込ませながら加茂を感じられる製品が数多くあります。

本来であれば現地に訪れて、職人さんのお話を聞き、加茂の雰囲気を感じながらお気に入りを選んでいただきたいのですが、訪れるのが難しい方は、新潟駅内のぽんしゅ館クラフトマンシップでも実際に手に取って触りながらお試しすることができます。

青海神社の参道

自然も、独特な小京都の景観も、そして伝統文化もある加茂市で、今後も人との繋がりの強さや温かさを大事にしていきたいです。

【編集部からひと言】
小京都、加茂を楽しみに行こう

小京都とよばれる加茂市には、古くから京都に似ているとされる景観があったり、伝統工芸が残っていたりと、歴史も深い土地なんですね。小京都と呼ばれる由縁がわかったような気がしました。今度加茂市を訪れる際は、そんな視点でまちを歩いてみたいです。