昼夜を問わず雪国に住む町の
人々の生活を
守る為に行われる除雪作業。
深夜の作業のおかげで
朝から日常生活を
おくれるありがたさ
新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。
町の人々の生活を守る為。
深夜の懸命な除雪作業
毎年、雪が降ると昼夜問わず働いてくれる新潟県内の除雪業者のみなさん。夜遅く雪が積もっても、人知れず除雪作業をしてくれている多くの人がいるおかげで、私たちは朝除雪された道を利用することができます。
実は、この写真は2021年の写真ではなく、2018年2月の大雪の時に撮影したもの。大雪で与板のアーケードの一部が崩壊し、アーケードの一斉雪下ろしが行われることになり、その除雪作業を撮影するために、カメラを持ち出しました。
雪国住まいといえど、町のメインストリート(国道403号)を通行止めにして行う除雪はなかなかお目にかかれません。町の人々の生活を守る為、懸命に除雪作業をしている方々の様子を撮影しました。
深夜の雪が降り続ける中、懸命に除雪車を誘導している人の姿が印象的でした。
私は、3年前から新聞配達をしています。この仕事をするようになって、皆が寝静まった頃(2時過ぎ)も多くの人が働いて居るんだと気付きました。
冬は新聞を配達に回る頃、除雪車も動き出します。人々が通勤で動き出す前に除雪を完了させるため、必死に作業しています。
あの姿を見たら「除雪が下手くそだ」「家の前に雪置いていった」なんて言えないと思います。本当に感謝しかありません。
夜遅いので、寝ていて目にしないかもしれませんが、コンビニの店員、新聞配達、牛乳配達、宅食サービス、トラックドライバー、除雪作業員等、このような方々のお陰で我々の生活が成り立っているのです。
他にも、新潟には身近に素晴らしい景色、感動の瞬間、輝いている人々の暮しがあります。
私は、「綺麗な写真」ではなく、ストーリーのある心で感じられる「良い写真」を撮ることを目標としています。
「写真」は真実を写すもの、そして心を写すものです。私は、過度な加工を施さず、ありのままを切り取り表現していきたいと思っています。
新潟県内には全国のカメラマンが憧れる絶景撮影スポットが数多く点在しています。多くのカメラマンが毎日のように三脚を立てその “一瞬” を狙っています。条件さえ揃えば誰でも綺麗な写真を撮ることができるでしょう。
しかし、そんな所へ行かなくとも新潟県には身近に素晴らしい景色、感動の瞬間、輝いている人々の暮らしがある。それが、写真を撮ることの意味なのではないでしょうか。
【編集部からひと言】
2021年も大雪となった
新潟県内
大雪に見舞われた2021年。この写真を見て決して他人事に思えませんでした。昼夜を問わずに行われた除雪作業、インフラを守ってくれた現場のみなさん。大雪のなかでも懸命に仕事にあたってくれた方々には頭があがりません。非常時でも私たちの生活を支えてくれるすべての人に改めて感謝したいと思わされたエピソードでした。