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風/ふうど2021.03.14

光害も少なく、
空気も綺麗な新潟は、
星や雪景色を撮るには
最高の撮影スポット。

新潟県民にとっては「当たり前」でも全国的に見ると全然当たり前じゃないことってたくさんあるはず! そんな新潟の魅力を、新潟県に縁のある方に聞いてみました。

TAKUさん

にいがた当たり前品質100・選者
TAKUさん

【プロフィール】
旧・山古志村(現・長岡市)出身。カメラの楽しさや、新潟の魅力を広める為のYouTubeを配信中。新潟の好きなところは、田舎ならではの自然風景と、そこに住む人の温かさ。
Instagram Youtube

美しい冬景色と星空の魅力

新潟では、美しい冬景色と星空が撮れるのでよく撮影に行きます。冬景色、星景写真を撮る原動力、魅力は「今しか見れない!今日行かないと!」という衝動に突き動かされるところです。

雪景色

天気予報や、月の月齢、時間帯などの情報で「今日は絶対ヤバイ!」という日を狙って撮りに行きます。が、それでも行ってみたら全然ダメで、また同じところに行くなんてことも。その繰り返しが逆に楽しかったりもします。撮ってる時は寒さよりも楽しさが先行していますね。

晴れ間の少ない冬の新潟では、雪景色と星空を撮れる日はあまり多くありません。そんな、たまにしか見れない「レア感」にも魅力を感じます。

冬の天の川
越後三山、八海山・中ノ岳・駒ヶ岳。冬の天の川を撮りに行った時のもの。数百枚を一枚に合成し、星が流れる写真に。

今回行ったのは、小千谷の「はさ木」がある場所です。田んぼの畔にぽつんと立つ「はさ木」は、稲をはざがけするための木です。

今の時代はコンバインで、刈り取られる事が多くなりましたが、昔ならではの「はざがけ」は古き良き風情があります。僕の家も昔ははざがけだけで米を作っていて、親しみがあります。これはお米の郷ならではの景色かもしれません。

池ケ原 (2)

星景自撮りでYouTube撮影をしていたこの日の温度は-15℃でした。奥さんに言われて、「みかんが凍るのか」実験をしてみたほどの極寒でした。

僕も新潟での-15℃は初体験で、カメラのレンズが凍りつきました。

それでも、新潟ならではの雪景色とオリオンを撮影したくて、この日の翌日も同じ場所に撮影に行き、満点の星空と雪景色を独り占めできました。

古志高原
故郷山古志村の古志高原スキー場。深夜3時頃にゲレンデの頂上まで歩いて登って日の出まで撮っていたときのもの。※事前に許可を取って立ち入っています

新潟は光害の少ない場所が多く、空気も綺麗なので、星を撮るには適している地域です。
条件が合えば肉眼で天の川を見れる場所もたくさんあります。

古志高原
同じく、故郷山古志村の古志高原スキー場。※事前に許可を取って立ち入っています

2020年は災害級の少雪だったので、改めて新潟の「雪の価値」に気付けました。生活には不便なことが多い雪ですが、風景として見た時に、他の県では味わえない深い魅力があります。

かまくら
越後三山、八海山・中ノ岳・駒ヶ岳。冬の天の川を撮りに行った時、待ち時間に体を温めるために作ったかまくら。

僕は、写真を通じていろんなものを見る目が変わりました。嫌な部分ではなく、良い部分を見るようになったのは大きな変化です。少し見る目を変えるだけで、地元の良さ、故郷への愛がとても強くなりました。

【編集部からひと言】
雪景色や星空を撮るには
最高のスポット

澄んだ空気に、雪景色。そんな風景がすぐ身近にある新潟は、雪景色や星を撮りたいフォトグラファーにとって最高のスポットでもあるんですね。写真とTAKUさんのエピソードを知って、故郷新潟への愛が更に深まりました。