family-nc-skate-park-ec

新潟県はスケートボードの聖地
目指せメダリストスケーター!

2024.1.19

スケートボードやBMX(自転車競技)など、子どもや若者のあいだで人気のエクストリームスポーツ。実は新潟県、このエクストリームスポーツが熱いエリアとして注目を集めているのを知っていますか。

なかでも盛んなスケートボードは、体育の授業で行う地域もあるほどで、子どもたちにとって身近なスポーツのひとつとなっています。そこで今回は、新潟県のスケートボード事情に注目! これから始めたい子も、さらなる上達を目指す子も必見です。

スケートボードの聖地を目指す村上市

村上市スケートパーク内に掲げられた東京オリンピック2020に出場したアスリートたちのタペストリー
東京五輪やエクストリームスポーツの祭典「X GAMES」など、若手日本人選手の活躍が目覚ましいスケートボードは、いまや子どもたちのあこがれのスポーツのひとつ。

山形県との県境に位置する、新潟県村上市。ここに国内外のトップスケーターたちが集まる、スケートボード施設〈村上市スケートパーク〉があります。

村上市といえば、言わずと知れたスノー&スケートボーダーの平野歩夢選手の出身地。さらにスケートボードが「TOKYO2020」の正式種目に採用されたことを受け、市はスケートパークを新築することにしたのです。

村上市スケートパークのアリーナ全景
村上市スケートパークは、県内でも人気の観光地、瀬波温泉に19年にオープン。村上市産のスギ材を使った温もりある空間で、観客席は290席。ボルダリングやスラックライン施設もあります。冷暖房完備で季節を問わず楽しめるのも魅力。

新しく誕生したスケートパークは、屋内のスケートボード施設としては、国内最大級の規模。約1500平方メートルのアリーナには「パーク」と「ストリート」があり、パークは高さ最大3メートルという世界最高レベルの難易度を誇ります。

ストリートも多数のセクションが配置されており、どちらのエリアも国際大会を行うことのできるレベル。「TOKYO2020」のスケートボード日本代表選手の事前キャンプもここで行われました。

また22年には、スポーツ庁から「ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点施設(スケートボード)」に指定されており、トップレベルの選手が集中的にトレーニングを行うための拠点にもなっています。

スケートパーク内のボウルに立つ子ども
セクション(競技設備)の設計(監修)は、スケートパークの設計・建設において世界的に有名な〈カリフォルニア・スケートパーク社〉によるもの。

村上市が目指すのは、子どもや若者たちがトップアスリートになる夢をかなえられる環境づくり。さらには国内外のスケーターたちが集まる「スケートボードの聖地」となること。

そのために市では、スクールの開講や大会の開催、合宿誘致、スポーツツーリズムの推進など、村上市スケートパークを組み込んださまざまな活動を行っています。

パイプで練習をする女の子

さらにスケートボードをやったことのない子どもたちにも目を向け、その魅力を知ってもらおうと、3年前から修学旅行の受け入れを開始。昨年は県内15の小中学校の生徒たちが同パークを訪れ、スケートボードを楽しんだそうです。

また市内の小学生たちは、体育の授業でスケートボードを習います。これらの体験がきっかけとなって、今まで興味のなかった子どもが本格的にスクールに通い始めるケースもあり、スケートボードは定着しつつあるようです。

スケートボード教室に参加する子どもたち次のページ|多くの子どもたちが参加する、人気教室に潜入!


次のページへ →

よく読まれている記事

よく読まれている記事