新潟県はスケートボードの聖地
目指せメダリストスケーター! | Page 3
目次
まだまだある新潟県内のスケートパーク施設
村上市スケートパーク以外にも、2023年夏にオープンしたばかりのニューフェイスをはじめ、新潟県には魅力的なスケートパークがまだまだあります。そこで注目の3施設を紹介。
2023年夏に登場した注目パーク
〈AIRMAN(エアマン)スケートパーク〉
「安心してスケートボードを楽しめる場所をつくってほしい」という地域の人たちの声を受け、2023年7月、新潟市の「新潟県スポーツ公園」内に開設された県営の施設。新潟市内中心部という便利な立地にあり、市内初のフルコンクリートのスケートパークとして注目を集めています。
コンセプトは「皆が楽しめ、また来たいと思えるスケートパーク」。2000平方メートルの滑走エリアは、高低差90センチ〜2メートルの起伏がある「パーク」をはじめ、「ストリート」「屋内」の3エリアにわかれています。
全体的に控えめなサイズのセクションが多く、上級者はもちろん、初中級者も練習しやすいパーク構成になっているのが特長。
「子どもたちには楽しみながら上達する喜びや自信を身につけ、生き生きと成長してほしい」と担当者は話します。
毎週木曜日の19時と20時からは、初心者向けのスクールを開講(定員各20名)。親子での参加も可能なので、ひとりでは不安という人も始めやすいですね。
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市民団体が運営するアットホームな施設
「上越アクティブスポーツパーク」
「遊び要素」「挑戦する要素」「楽しめる要素」の3拍子そろった、エクストリームスポーツやアウトドアスポーツを、子どもたちをはじめ多くの人に体験し、楽しんでもらいたいと、市民団体〈上越アクティブスポーツ協会〉によって運営されている屋内型のスポーツ施設。
スケートパークは同団体の手づくり。フラットスペースと緩やかなバンクを設けた「初心者優先エリア」をはじめ、パンプトラックやジャンプランプが配置された「Rエリア」、ダウンレールやピラミッドがある「ストリートエリア」などのセクションがあり、レベルに合わせて練習できます。平日は地元の子どもたちや若者が中心ですが、週末は長野県や富山県からの参加者もあるそう。
自分の好きなときに、好きなだけ練習できる自由度の高さを大切にしてもらいたいと、スクールは不定期に開催。
「上手い・下手を比べるのではなく“いいところ探し”をして他者をリスペクトする気持ちを育んでほしい」と、スケートボードの大会などでよく見られるライバルを称える姿勢を大切にしています。
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県内最大級の広さを誇る
「南魚沼市スケートパーク」
大自然に囲まれた複合スポーツ施設「小栗山(こぐりやま)サンスポーツランド」内にある、全面コンクリートのスケートパーク。地元スケーターたちの要望もあり、子どもや若者が集まれるコミュニケーションの場として、またトップスケーターを目指すジュニア育成の場として、2018年に開設されました。
特筆すべきは 2100平方メートルという県内最大級の広さ。敷地内には、浅めのアールセクション「ミドルゾーン」やレール、モヒカン、バンクなどに、ゲート風のアールセクションを組み合わせた「ストリートコース」など、8つのエリアが設けられています。ゆとりを持たせたバランスのいいレイアウトなので、初心者の練習にも最適。
スケートボードのほか、インラインスケート、BMXの利用も可能。ハーフパイプのようなフリースタイル競技の夏場の練習にも活用できます。
初心者向けのスクールが開かれており、生徒数は現在50人ほど。市内のほか、長岡市や三条市、遠くは東京都からの参加もあるそう。また冬期閉鎖のため、営業は4月から11月まで。
子どもをはじめ若者が集まりやすいコミュニケーションの場として、他の利用者を思いやる心が育成されます。
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credit | text:矢島容代 photo:今井達也