J1のクラブチームが全面協力!
大観衆が祝福してくれる
アルビウエディングとは | Page 2
目次
コロナ禍だからこそ生まれた結婚式応援企画
そんなアルビウエディングが初めて開催されたのは、2021年7月。新型コロナウイルスの感染拡大によって、日本全体が自粛ムードに包まれている真っ只中でした。規模の大小に関係なく、人が集まるイベントは開催されず、もちろん結婚式も中止・延期、あるいは規模を縮小しての実施を余儀なくされていました。そんな折、サポーターの五月女夫妻からのメールがアルビレックス新潟へ届きました。
そのメールには、コロナ禍によって予定していた結婚式を断念したこと、コロナ禍前に別のスタジアムで体験したスタジアムウエディングに感動したこと、自分たちと同じように結婚式を満足に行えなかったサポーター同士のカップルやご夫婦がいるであろうこと。そして、ホームスタジアムであるビッグスワンで結婚式を挙げられたらどんなに幸せだろうか、と熱い気持ちが綴られていたのです。
アルビレックス新潟は、このメールを受けて、クラブ設立時からのオフィシャルパートナーであり、新潟県内で多くの結婚式場を手がける〈アークベルグループ〉に相談を持ちかけました。アークベルの式場のひとつ、デュオ・グランシャリオのウエディングプランナー・田中絵里子さんは、その相談を受けたひとり。
「スタジアムウエディングは、当社にとっても初めての試みで、最初は戸惑いました。しかし実現すれば、これほど記憶に残る結婚式もないだろうと思い、とにかくお手伝いしようと考えました」
アークベルもアルビレックス新潟も、準備は手探りだったようです。
「試合前に結婚式をとり行うので、フィールド上で行えること、また、時間的にも制約があることなど、細かな調整が多かったですね。一番の心配ごとは、そもそも何も知らずにサッカー観戦に訪れるサポーターたちが祝福してくれるだろうか、ということでした」
それでも、新郎新婦の熱い思いに応えるため、新潟県初となる大規模スタジアムウエディングの実現に向けて動き出したのです。