ごはんの達人・阿部 春子さんに教わる、新米と食べたい「ごはんのおとも」!
~コメジルシくんが聞く!新潟の魅力 vol.5~
『コメジルシくんが聞く!新潟の魅力』では、知る人ぞ知るものから定番の人気スポットまで、コメジルシくんが各地の『達人』に新潟の魅力を教わっています。
新米の季節となる今回の舞台は南魚沼市。つやつやの炊きたて白ごはんと一緒に食べたい『ごはんのおとも』を求めて、ごはんの達人・阿部春子さんにお話を聞きました。農家のお母さんとして、お米作りから農家レストランの運営まで、長年お米にかかわってきたという阿部さんは、ごはんをおいしく食べる方法を熟知したプロフェッショナル。見るだけでおなかが鳴ってしまいそうな、とびっきりの『ごはんのおとも』を教えてもらいました!
新米コシヒカリを炊くのは…ぬか釜!?
コメジルシくんが訪れたのは、南魚沼市にある『体験交流施設・上田の郷』。農家レストランで地域の食材を使った定食やおそばを味わえるほか、農作業や郷土料理作りなどの体験もできる施設です。
「コメジルシくん、良い時季に来たわね。いまはちょうど新米の季節。まずは『ぬか釜』でおいしいごはんを炊きましょうね」
『ぬか釜』とは、刈り取った稲のもみ殻や、杉の落ち葉などを燃料とする釜のこと。炊いたごはんはふわっと甘く、独特の風味や香りが感じられるのが特徴なんだとか。
お店の敷地で、さっそく準備していただきました!
「さぁ ごはんが炊けましたよ!」
羽釜のふたを開けてみると、真っ白な炊きたてごはん!ふっくらつやつや、最高の仕上がりにコメジルシくんも大喜びです。
ごはんをもっとおいしくするもの
「もっとごはんがおいしくなる、とっておきのものを紹介するからちょっと待ってね」
そう言って、お店の中へ向かう阿部さん。
ついていくと、台所で何か料理してくれているようです。たくあんや野沢菜を刻んで、ごまや納豆と混ぜているみたい。それに、奥のお鍋からはおいしそうな湯気が上がっています。
「コメジルシくん、おまちどおさま」
阿部さんがまず運んできてくれたのは、炊きたてごはんと、もう一品。それをごはんの上にかけていきます。
「これは『きりざい』という、昔から魚沼地方で食べられている郷土料理なの。昔は肉や魚が貴重で、たんぱく質の豊富な納豆を大事に食べるために野菜や漬物を細かくきざんで、納豆のかさ増しをしていたの。簡単にできるから、お家でやってみて」
地域の伝統の味、きりざい。しゃきしゃきした野沢菜やたくあんの歯ごたえと、うまみたっぷりの納豆がよく絡んで、ごはんと最高に合います。まさに至福の味!
こっちもどうぞ、と阿部さんが勧めてくれたのは、地元で採れた野菜などを使ったけんちん汁や、お漬物、それに地元の方特製の神楽南蛮みそ。
魚沼のおいしさがぎゅぎゅっと詰まったお料理たちは、どこかなつかしくて、ほっとする味わい。こんなにすてきな『ごはんのおとも』があったら、箸が止まらなくなってしまいそう!
「新潟のごはんはもちろんおいしいけど、昔から食べられてきた『ごはんのおとも』にもその土地ならではの知恵や文化が詰まっています。そこがまた魅力だと思うよ」
なるほど、それぞれの地域の気候や暮らしに合わせて、先人たちが工夫をこらした『ごはんのおとも』があるということですね。おいしさをかみしめながら、地域の生活や文化に思いを馳せるのも趣深いかもしれません。
コメジルシくん、炊きたてごはんと最高の『ごはんおとも』をいただいて、心もおなかも大満足のようです。今回撮った写真を早速Instagram(@komepro_niigata)で投稿していました。
おすすめの『ごはんのおとも』、教えてください
コメジルシプロジェクトでは、2020年11月25日まで、「#新潟のコメジルシ」第4回フォトコンテストを開催中です。テーマは、「コメノトモ選手権」。
あなたのとっておきの『ごはんのおとも』は何ですか?ほかほかのごはんに合わせたいおすすめを、インスタグラムでぜひ投稿してみてください!
「コメジルシくんが聞く!新潟の魅力」では、これからもコメジルシくんが「達人」に魅力を聞いていきます。次回もお楽しみに!
「コメジルシくんが聞く!新潟の魅力」は、新潟県広報番組「週刊 県政ナビ」のテレビ放送およびその動画配信でもご覧いただけます。
【週刊 県政ナビ】2020年11月15日放送