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コラム2021.09.12

秘境『秋山郷』。自然が織りなす絶景と悠久の歴史を訪ねて
~コメジルシくんが聞く!新潟の魅力~

シリーズ『コメジルシくんが聞く!新潟の魅力』では、日本中・世界中に広めたい新潟の魅力を探して、コメジルシくんが県内各地をめぐっています。

今回訪れたのは、秘境『秋山郷(あきやまごう)』。新潟県と長野県にまたがる、森深く自然豊かなエリアです。江戸時代の作家に桃源郷と呼ばれたこともあるというこの地域。どんなところにその魅力があるのか、地元の地域おこし協力隊の方にお話を聞いてきました!

秋山郷とは

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秋山郷は、信濃川の支流のひとつ・中津川の上流地域に点在する集落の総称。新潟県津南町から長野県栄村へと続く山あいの地域で、苗場山と鳥甲山に囲まれています。

「紅葉の名所や昔ながらの生活様式が残っていて、まさに『秘境』と呼ぶにふさわしい雰囲気があるよ」

そう教えてくれたのは、津南町地域おこし協力隊の長井惇子さん。関東から秋山郷へ越して来て、さまざまな地域活動に取り組んでいるそうです。

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笑顔でコメジルシくんを案内してくれる長井さん

秋山郷でおすすめの場所を尋ねると、大自然を味わえる公園や、地域の歴史を感じられる場所にコメジルシくんを案内してくれました。

大自然を間近に味わう。秘境への入り口・津南見玉公園

まず訪れたのは、中津川渓谷を望む津南見玉公園。ちょうど、新潟県側からの秋山郷への入り口にあたる位置にあるのだそうです。

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公園に足を踏み入れたとたん、目に飛び込んでくるのは向こう岸の絶壁!

「見てごらん、この絶景!中津川左岸の絶壁、すごい迫力でしょう?」

たしかに、迫力満点です。向こう岸の崖の高さは約330メートル。上部に見える柱型の規則的な割れ目は、火山の溶岩が冷えて固まってできた『柱状節理』と呼ばれるものだそうです。
大自然を肌で感じたい方はもちろん、地形が好きな方にとってもたまらないスポットかもしれません…!

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柱状節理が崩れ、音を立てて落ちることから、「石落とし」とも呼ばれているのだとか。

石垣を積み上げた『結東の石垣田』

次に向かったのは、秋山郷の中にある結東(けっとう)地区。地域の歴史を味わえる場所だといいます。

「この棚田は、ご覧のとおり石垣で組まれているんだよ」

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石垣と言えばお城のイメージがありますが、ここでは田んぼに使われているのだそう。

「この地区は昔の火山噴火の影響で石が多く、田んぼを切り開くことが難しかったんだって。でも、飢えを防ぐため、明治期から石を切り出して石垣を築いてつくった棚田が現在まで受け継がれているんだよ」

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たくさん積み上げられているのは、先ほどの崖と同じ柱状節理が崩れた落石。広大な田んぼとそれを支える石垣の量を見ると、石垣田を作り上げた明治の人たちの、お米作りへの思いが伝わってきますね。

秋山郷の魅力

ほかにも、映画のロケ地になったこともある吊り橋『見倉橋』や、大蛇伝説の残る『蛇淵の滝』、廃校となった小学校を改装した温泉宿『かたくりの里』など、秋山郷にはみどころがたくさん!

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見倉橋

「秋山郷には、水や雪、動物、植物、あらゆる自然とともに生きるための知恵がたくさん詰まっていて、そこが素敵だなと感じたんだ。
歴史深い地域でもあるから、これからもっと秋山郷のことを知って、もっと魅力を見つけていきたいと思っているよ」

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中津川渓谷

これから迎える紅葉の季節には、一面の赤や黄色が秋山郷を彩ります。自然の美しさやそこに暮らす人々の知恵、そしてその根底にある地域の歴史。秋山郷を訪れたら、日常の喧騒を忘れて、美しい景色の向こうに静かに流れる時を感じられるかもしれませんね…!

『コメジルシくんが聞く!新潟の魅力』は、新潟県広報番組『週刊 県政ナビ』のテレビ放送およびその動画配信でもご覧いただけます。