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【横澤夏子 新潟子育てトークセッション】
ふるさとの田上町役場で入籍!?
都内在住の新婚カップルに聞く
“自分たちの価値観”を大切にした暮らし方 | Page 2

2024.12.17

Uターンを機に得た、
新しい暮らしの考え方

2021年から2年半ほど、東京から新潟市にUターンし、ひとり暮らしをしていたというガクさん。家族の病気と、新潟市在住の友人が立ち上げたクリエイティブカンパニー〈Flags Niigata〉で一緒に仕事をすることになったのが理由だといいます。

〈Flags Niigata〉は、全国の20~30代の新潟出身者が中心となってつながり合い、それぞれの“新潟との上手な関わり方”を提案するオンライン・コミュニティ。2020年の立ち上げ時から〈Flags Niigata〉の運営に関わってきたガクさんでしたが、本領のデジタルプロダクトのデザイン・組織づくりでもう一度チャレンジしたいと、2023年5月に再び拠点を東京へ。

ガクさん:「今でも、Uターンしていた際にご縁があった新潟の方々とお仕事をご一緒させていただいています」

と、そのときの出会いやコミュニティを大切にしながら、新潟のさまざまな仕事に関わり続けているようです。

ガクさんに質問する横澤さん

「新潟にUターンしてみてどうでした?」という横澤さんの質問には、コロナ禍でリモートワークが中心となったタイミングだったこともあり、想像していたよりも仕事・暮らしに不自由さを感じなかったといいます。

ガクさん:「実際に生活してみると確かに選択肢の1つとしてありだな、と移住に対して前向きに考えられるようになりましたね。東京・新潟間は新幹線で2時間弱程度と行き来がしやすいし、それができるというのを最初の移住を通じて思えたので。今は東京に戻ってきましたけど、夫婦での新潟移住は今後の選択肢のひとつだと思っています」

横澤さん:「新潟と東京、どこを拠点にしても、それぞれの仕事ができるのはいいですね! ちなみに、新潟移住に関しては了承済みなんですか?」

と、マドカさんの思いにも耳を傾けると……。

マドカさん:「結婚したばかりなので、今後どうするかはフラットな状態なんですけど、選択肢のひとつだとは思っています。ただ、仕事の関係ですぐに移住というのは難しいので、いつかそんな話が出たときは、ガラッと拠点を変えることを考えてみるのもいいかなと思います」

と、案外ポジティブに新潟移住を捉えている様子。

ちなみに新潟県は、若者夫妻世帯や子育て世帯を対象とした「にいがた安心こむすび住宅」という制度を2024年度からスタートさせました。“空き家”をこどもの事故防止や家族のふれあいなどを目的にリノベーションし、それらを施工した工務店へ県が最大350万円の補助を行うというもの。これにより、補助を使用しリノベーションされた住宅を買う場合は、改修費の補助相当額が割り引かれた額で購入することができるため、移住を検討する人にこそ知ってもらいたい制度です。

トークセッション中の3人

コロナ禍をきっかけに普及したリモートワークによって、世間の関心が高まっている「移住」という選択。日本最大級の移住相談窓口〈ふるさと回帰支援センター〉によると、2023年の地方移住相談件数は5万9276万件と、3年連続で過去最多を更新しています。

新潟と東京をフラットに行き来するなかで、移住という選択も「アリ」と感じたというガクさん。一方で、実際にパートナーを連れて移住するとなれば、一抹の不安もあるのだとか。その心配事とは? 次のページに続きます! 

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気の許せる「人・コミュニティ」の必要性


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