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【横澤夏子 新潟子育てトークセッション】
ふるさとの田上町役場で入籍!?
都内在住の新婚カップルに聞く
“自分たちの価値観”を大切にした暮らし方 | Page 3

2024.12.17

「家族」という居場所だけでなく、
気の許せる「人・コミュニティ」の必要性

新潟出身であり、友人、仕事仲間、取引先と、新潟に多くの交友関係を持つガクさん。今後のタイミング次第では移住も考えたいとしつつ、ひとつの懸念があるのだそう。

ガクさん:「僕は新潟に知人友人がたくさんいるけれど、妻にとってはアウェイな場所。家族以外に一緒に過ごせる人、楽しく過ごせるコミュニティの存在があるかどうかは、結構重要なことだと思っていて」

それは幸福度にも関係する、と語るガクさん。自身にはその土壌が既にあるからこそ、マドカさんの新潟での関係性づくりにも寄与したいといいます。

横澤さんとガクさんがトーク中

横澤さん:「確かに、グチなんかも喋れる場所は必要ですよね。今、新潟にご友人はいらっしゃいますか?」

マドカさん:「現状だと、友人は東京や埼玉のほうが多いですね。夫の影響で新潟出身の知り合いが増えたなぁという感じはしています」

横澤さん:「すでに新潟に染まりつつあるじゃないですか……!(笑) でも、やさしい。ガクさんのそういう気持ち、うれしいですよね」

笑顔の横澤さん

まずは親が住みたい場所を選ぶ?
子育ての場の考え方

最後に横澤さんから、将来の家庭の話や、それを踏まえての移住の可能性について質問が。

マドカさん:「こどもがいる友人から子育て話を聞くことはあっても、まだ自分ごととしてイメージできていなくて。周りの先輩パパ・ママさんにお話を聞いたりしながら、自分たちはどうしたいか? どこで育てるか? を今後考えていきます」

ガクさん:「子育てに関しては、昔は自然豊かな環境のほうがのびのび育つんじゃないか、と思っていたんです。でも、都内出身の友人を見ていると、経験の機会が豊富な都心ならではのメリットも感じていて。まだ明確な答えは出ていないですが、まずは親が住みたい場所を選び、そのなかでこどもにも適応してもらうという考え方でもいいのかな、と思い始めています」

新潟県では2021年2月に〈新潟県版GIGAスクール構想〉を発表し、県内の学校で「STEAM教育」が取り入れられています。さらに、STEAM教育に関連するさまざまなイベント・ワークショップを、自然科学館、アート施設、民間学童などで毎月開催。多種多様な体験機会の場が増えています。

また「子育て応援プラス」という制度では、こども連れファミリーを対象に、県立美術館・博物館の観覧料が無料になる「親子ふれあいデー」、スキーや雪遊びなどを通じてこどもたちの心と体の成長を促進するこども向けスキーツアー「雪育」、スケートボードやBMXといったアーバンスポーツの体験会や教室の開催に補助も行っています。

これらの制度は、ガクさん・マドカさん夫妻のように移住を考える方の検討材料なりますね。また、子育てのフィールドとして新潟を選ぶ方は大いに活用できそうです。

出会い方も、仕事の仕方も、住む場所も、訪れるかもしれない子育ても、“当たり前”といった様式にとらわれず、そのときどきの自分たちの価値観を大切にしているおふたり。横澤さんも「新しい生き方を教わりました!」と締めくくりました。

トーク中のガクさんとマドカさん

さて、SNSで募った“子育てのお悩み”や“新潟県の子育てのいいところ”などをご紹介し、横澤さんの体験談を交えながらコメントする「『子育てに優しい新潟県』アンバサダー横澤夏子と一緒に子育て本音トークセッション」第3部のレポートもすぐに公開予定! こちらもお楽しみに。

  • 横澤夏子さん

    横澤夏子(よこさわなつこ)

    新潟県糸魚川市出身、芸人。平成28年「にいがた婚活応援大使」就任。平成29年にご結婚、今年第3子をご出産。ご自身のSNSなどで、日々の子育てをありのままに伝える様子が、子育て世代を中心に共感を呼び、多くの支持を獲得。
    インスタグラムフォロワー数:約97.2万人
    アカウント:@yokosawa_natsuko

credit | text:林貴代子 photo:中島慶子(マガジンハウス)

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