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【横澤夏子 新潟子育てトークセッション】
考え方の方向転換が大事!?
新潟での子育て支援&魅力を語る | Page 3

2024.12.18

保育面だけじゃない! 
遊び・娯楽・スポーツにも支援を拡充

トークもいよいよ終盤に。これまでの質問とは少し雰囲気が変わり、家族でのお出かけについての話題となりました。

質問・お便り 5通目

来年、中学生になる娘と、小学3年生の息子がおります。家族で遊びに行くときに、うちは感性面も育てていきたいと思い、週末には美術館や博物館に行くことを意識しています。横澤さんはどんなところにご家族で行きますか?
(クロワッサン)

こどもの創造力や想像力、豊かな感性を育むとされる美術館や博物館。質問者と同じく、そのような機会をわが子にも用意したいと思う方は多くいるのではないでしょうか。

「うちは予防接種のあとのご褒美として、思いっきりアート体験ができる遊び場に行ったりしていますね。絵の具が入った霧吹きで壁に絵を描いたりできるんです。でも、ある日姉妹が赤い絵の具の霧吹きを顔にも吹き始めて……完全にホラーでした(笑)」

と、都内のお気に入りスポットと、そこでの姉妹のエピソードを語る横澤さん。そして、アンバサダーとしておすすめしたい取り組みとして、新潟県の「子育て応援プラス」を挙げました。

ご自身のエピソードをまじえて質問に回答する横澤さん

この取り組みは、保育面の支援に限らず、日常生活のさまざまな場面で子育てを後押しするもの。2024年度は「子育て世帯の外出応援」をテーマに、「文化」「観光」「交通」「スポーツ」「健康」「林業」「U・Iターン」という7つの分野で、子育て世帯を対象とした多様な応援企画が実施されています。

例えば、県立美術館・博物館の観覧料が無料になる「親子ふれあいデー」、こども向けスキーツアー「雪育」、スケートボード・BMX・スポーツクライミングなどが体験できる「スポーツチャレンジ推進事業」など。また、自転車用ヘルメットの購入支援、県内高速バスのファミリー乗車券の販売といった取り組みも行われています。

「美術館が『親子ふれあいデー』と銘打ってくれることで気楽に行けるのがいいですよね。うるさくしたらどうしよう? っていう心配ごとを取り払ってくれるというか。取り組みもたくさんあるので『週末はここに行ってみようか』っていうカードが何枚もあるのはすごくうれしいです」

娯楽や体験機会といった遊びの面においても、地域の特色を生かしながら、ユニークな支援を用意している新潟県。「なにかと頼れる施策や場所があるというのは心の保険にもなりますよね。本当に子育てに手厚い!」と横澤さん。

質問・お便り 6通目

11月下旬に出産予定、臨月の妊婦です! 生まれてくる赤ちゃんに会えることを心待ちにしつつ、不安もあります。特に保活や職場復帰に関して、果たして私にできるのだろうか……とまだ先の話なのに今から心配でなりません。横澤さんは何に気をつけましたか?
(まーしー)

親になるという喜びもさることながら、これまでの暮らしが大きく変わることへの不安も否めない出産と子育て。横澤さんも長女の出産においてはさまざまな不安に駆られたと、以前のインタビューでもお話していました。

「保活は私も結構やりましたね。役所には専門家がいるので、何を聞きたいか? 自分はどうしたいか? をメモに書き出して準備して。とにかくいろいろと教えてもらいました。園の見学も行きましたね」

東京とほかの地域での違いはありますが、「保活」への心構えは参考になりますね。同時に、病児・病後児保育(※1)をたくさん登録しておくことや、行政の子育て支援、相談窓口など、甘えられる先を見つけておくことも、妊娠中の活動としておすすめだといいます。

※1 風邪など体調に不安のあるこどもや、ケガのために保育園・幼稚園・学校に通園通学ができないこどもを一時的に預かり保育する子育て支援

職場復帰への不安に関しても、事前準備があるといいと横澤さん。

「いざというときに頼れる支援や人がいるという安心感が、心の余裕やゆとりにつながると思います。長く仕事を離れてから戻ると、うまくいかないことがあるかもしれません。そんなとき私は『あ~もうこれは神様のせいだ!』と思うようにしています(笑)」

その都度、考えを方向転換したり、気持ちの逃げ道をつくったり、拠り所を探したり。そうした自分自身が少しでも楽に過ごせることを実践しているようです。

トークイベントでコメント中の横澤さん

最後にもうひとつ、妊娠中の今だからこそ、ぜひやっておいてほしいことがあるといいます。

「赤提灯の店、焼鳥屋、居酒屋、カウンターのお店は、こどもが小さい間はなかなか行けないから、満喫しておくのもありかも」

なにかと不安はあるけれど、まずは今を楽しんで! とエールを送りました。

3度の出産を経て、その時々のタイミングや経験のなかで、子育てのポイントや要領をつかんできた横澤さん。一筋縄ではいかない子育ても、考え方やアイデア次第で楽しいものに変えていくその姿に、多くの子育て世帯から支持を得るのも納得です。

さて、「『子育てに優しい新潟県』アンバサダー横澤夏子と一緒に子育て本音トークセッション」いかがでしたでしょうか? 新潟県の子育て支援は、今回ご紹介したもの以外にもさまざまな取り組みが用意されています。今後も〈新潟のつかいかた for Family〉で取り上げていきますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

  • 横澤夏子さん

    横澤夏子(よこさわなつこ)

    新潟県糸魚川市出身、芸人。平成28年「にいがた婚活応援大使」就任。平成29年にご結婚、今年第3子をご出産。ご自身のSNSなどで、日々の子育てをありのままに伝える様子が、子育て世代を中心に共感を呼び、多くの支持を獲得。
    インスタグラムフォロワー数:約97.2万人
    アカウント:@yokosawa_natsuko

credit | text:林貴代子 photo:中島慶子(マガジンハウス)

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