新潟県は1歳児を見る保育士の数が倍!?
こどものすこやかな発達のために
県が独自で取り組んでいること
目次
0歳~4歳人口1000人当たりの地域子育て支援拠点の数が全国1位(※1)、保育所の数が全国10位(※2)など、子育てへの支援が手厚い新潟県。子育てへの負担の軽減や、仕事と子育ての両立を支援するため、安心して子育てができる環境づくりを行っています。そのひとつとして、新潟県では保育士の数を増やしてより質の高い保育を目指しているそう。この取り組みについて紹介します。
※1…こども家庭庁「地域子育て支援拠点事業実施状況」(2023年度)
※2…厚生労働省「社会福祉施設等調査」(2022年発表)
1歳児に対する保育士の数が
国基準の2倍に!
2024年、国の保育士の「配置基準」が改善されました。これは制度が発足した1948年以来、76年ぶりの見直しとなります。
保育士の配置基準とは、保育士ひとりあたりが受け持つこどもの数のこと。こどもたちの安全を確保するために、保育所では、こどもの年齢ごとに定められた人数以上の保育士を配置することが義務づけられています。例えば、0歳児はこども3人に対して保育士ひとり、1歳・2歳児は6人に対してひとりを配置する必要があるのです。
今回、見直しの対象となったのは、3〜5歳児の配置基準。3歳児は20人から15人へ、4・5歳児は30人から25人へ変更となりました。
徐々に手が離れてくる3〜5歳の幼児期とは異なり、まだまだ手のかかる0〜2歳児。しかも、そのへんにあるものを口に入れるなど、好奇心が強いので目が離せないから大変……!
保育所では0〜2歳児までを対象に行う保育のことを「未満児保育」と呼びます。
この未満児保育について、新潟県では「新潟県特別保育事業」で支援しています。保育現場からの声を受け、私営保育所について、より手厚い保育が必要な1歳児に対しては、こども3人に対し保育士ひとりの配置となるように設定しました。これは、国の定める配置基準の2倍であり、新潟県の配置は、全国的に見てもかなり手厚いことがわかります。こどもを預ける親にとってもうれしいことですよね。
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