道の駅を遊びつくせ!
新たな“遊び場”として進化する、
新潟の道の駅7選
目次
地元食材や特産品を買ったり食事をしたりと、旅の道中でも楽しめる「道の駅」。新潟県内には、こどもたちの遊び場を併設した道の駅が多くあります。今回は7つの道の駅を選出。2024年に新たにオープンした道の駅阿賀の里〈あがりーな〉や、新潟の文化・歴史を学べる道の駅〈新潟ふるさと村〉など、個性ゆたかな道の駅をご紹介します。
暑い日も雨の日も、思いっきり体を動かせる場所
1. 道の駅阿賀の里〈あがりーな〉@阿賀町
阿賀野川周遊も楽しめる、国道49号線沿いにある道の駅〈阿賀の里〉。そこに隣接するのが、夏でも冬でも楽しめる、全天候型あそびの広場〈あがりーな〉です。
もともと魚市場だった施設を全面改修し、2024年6月に誕生したあがりーな。延床面積2200平方メートルという広さで、オープン以降、県内はもちろん、県外から観光に訪れた家族連れにも人気の施設になっています。
誰でも完全無料ということもあって、週末には1日900~1000人もの来場があるのだそう。オープンから8月中旬までに延べ36000人が訪れ、リピートする家族も続々と増えています。
あがりーなの利用時間は90分の入れ替え制。10:00~11:30、11:30~13:00、13:00~14:30、14:30~16:00の4回で、1回に120組(保護者とこども)が利用することができます。
1階に広がるのは「さかのひろば」。阿賀町産のスギを使った木製すべり台がこどもたちを迎え入れます。緩やかに設計された坂を滑り降りたり、登ったり。木の明るく柔らかな色合いが、こどもたちを見守る保護者にも、ほっこりとした気持ちをもたらしてくれるかのよう。何度も駆け上がって遊ぶこどもの様子を、みなさんニコニコと眺めています。
坂の裏側にはボルダリングスペースがあったり、天井まで続く「そりたつかべ」を駆け上がれたりと、いろいろな体の動かし方ができる空間になっています。
少し奥に進むと、黙々と手を動かすこどもたちの姿がありました。夢中になっているのは「デジタルすなば」。しっとりと手に取りやすい砂を動かすと、砂の形に合わせて映像が映し出される不思議な仕組み。深い緑の山や火山になったり、海になったり、カラフルな魚が泳ぎ始めたり。こどもたちは「ここに砂の山をつくってみよう」「ここに海をつくったら魚が来るかな!?」などと言い合いながら、砂場をどんどん自分仕様につくり替えていきます。
車で1時間かけて遊びに来たという保護者は「新しくオープンしたと聞いて初めて来たけれど、いろんな遊具があって90分はあっという間! まだまだ遊び足りないようです」と感動していました。
2階に上がると、あがりーなの目玉のひとつである「ネットジャングルジム」がお出迎え。迷路のような巨大なつくりが、こどもたちの冒険心をくすぐります。天井まで登り切ると、阿賀野川の景色を一望できるそう。大人は下で見守るだけなので、こどもたちだけが見られる特別な景色になっています。
熱心に登っていたこどもに話を聞くと、以前も保育園で遊びに来たことがあったよう。連れてきた保護者は、「また遊びに行きたい! と懇願されて来た」と笑います。「無料でここまで設備が充実しているのはすごい。何度も来たくなるこどもの気持ちがわかりました」と話していました。
ほかにも、大きなエアーマットの上を全力で走ったり、「ものづくりひろば」で絵本を読んだり、ぬり絵をしたり。こどもたちの個性に合わせて、思い思いの過ごし方を選べる環境が、オープン以来人気を集める理由なのだと感じました。
めいっぱい遊んだあとは、道の駅阿賀の里で休憩。フードコートでお腹を満たし、新潟ならではのお土産選びも楽しめます。阿賀野川ライン遊覧船で奥阿賀の渓谷美を眺める周遊コース(約40分)もおすすめです。
Information