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「海水浴場が日本一多い」
「自然公園面積が全国2位」
データで見る、新潟県の自然や文化

2023.9.13

自然豊かな環境で子育てをしたい、という人は多いと思います。新潟県の総務部統計課が出している「新潟県あれこれ全国ベスト5」をはじめとするデータをもとに、自然や文化にまつわる項目をピックアップしてみました。

海水浴場の数が1位

ビーチで海水浴前の準備体操をする男の子と女の子のイラスト

南北に細長く伸びる新潟県は日本海に広く面していて、海水浴場が60か所と、全国1位。また、毎年行っている水質調査では、調査箇所に対して半数以上が「水質AA」の最高ランクに判定されています。

『日本の渚百選』に選定されている柏崎市の鯨波海水浴場や、『日本の快水浴場100選』に選定された番神・西番神海水浴場、気象条件が揃えば“世界一大きい夕日”が見られるといわれている石地海水浴場、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で2つ星を獲得した佐渡市の二ツ亀海水浴場、国指定の名勝および天然記念物である笹川流れに面した村上市の笹川海水浴場など、個性あふれる海水浴場が多くあります。

自然公園面積が2位

芝の上で遊ぶ子どもとお母さんのイラスト

新潟県内には20か所の自然公園が指定されています。自然公園とは、すぐれた自然の風景地を保護しながら、自然に親しみ、休養やレクリエーションができるように整備されている公園のこと。総面積は31万6891ヘクタールと県の面積の4分の1を占め、全国で2位の広さを誇っています。

そのうち、国が指定し、管理を行っている国立公園は5つあり、県土を占める総面積は10万6383ヘクタール。山形県と福島県にまたがる磐梯朝日国立公園や、群馬県と長野県にまたがる上信越高原国立公園などがあります。

国立公園に準ずる自然の風景地で、国が指定し、県が管理している国定公園はふたつ。県土を占める総面積は8万1928ヘクタールとなっています。ひとつは佐渡弥彦米山国定公園、もうひとつは越後三山只見国定公園です。

県が指定し、管理している県立自然公園は13あり、県土を占める総面積は12万8580ヘクタール。日本海の荒波に削られてできたダイナミックな海岸線が特徴の瀬波笹川流れ粟島県立自然公園や、舟下りで知られる阿賀野川ライン県立自然公園、ヒスイの産地を含む白馬山麓県立自然公園など、豊かな自然が広がります。

国指定の重要有形民俗文化財の数が1位、重要無形民俗文化財は2位

新潟県には、国指定の重要有形民俗文化財が17あり、指定数としては全国1位。同じく重要無形民俗文化財は13あり、全国2位です。

「民俗文化財」とは、人々が日常生活の中で生み出し,継承してきた有形・無形の伝承で人々の生活の推移を示すもののこと。

そのうち、「有形民俗文化財」は、衣服や家、用具、祭りで使われる道具など、かたちあるもののことをいいます。昔の人々がどのような生活をして、どのように移り変わってきたのかを感じとることができます。新潟県にある国指定の重要有形民俗文化財は、「越後奥三面の山村生産用具」や「越後姫川谷のボッカ運搬用具コレクション」、「十日町の積雪期用具」など。庶民の作った生活品は、美術工芸品のような骨董的価値はありませんが、歴史を感じることのできる文化財です。

「無形民俗文化財」は、衣食住、生業、信仰、年中行事などに関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術など、人々が日常生活のなかで継承してきた、かたちのないもの。「牛の角突きの習俗」、「佐渡の車田植」、「糸魚川・能生の舞楽」などの無形民俗文化財が国に指定されています。

すぐに行ける雄大な自然でのびのび育つ

海や山に広く接する新潟県では、個性あふれる海水浴場や、緑いっぱいの自然公園など、豊かな自然環境があります。当然アクセスもしやすく、遊び場として自然環境を選択する機会も増えることでしょう。海や緑、土に触れながら、のびのび育つことができそうです。

また、文化財が多いということは、歴史や文化が深い土地であるということ。あえて見に行かなくとも、古くから息づいてきた暮らしのなかで触れることもあります。歴史や文化を直接的に体感し、地元のことを深く考える子どもが育ちそうです。

credit | text:栗本千尋 illustration:killdisco

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