育休取得率100%で、子育てをもっと楽しく!
〈トキっ子くらぶ〉を運営する、
長岡発〈グローカルマーケティング〉の想い | Page 3
目次
子育て以上に大事な仕事はない。
来春には2度目の育休を取得予定
2023年7月末に約3週間の育休を取得した小見恒介(こみこうすけ)さんは、営業部のプランナーとして、県内企業のマーケティング戦略や人財採用支援サービスを提供しています。
2021年9月に、マーケティング領域に挑戦したいと、建設業界から未経験で中途入社したという小見さん。前職は大阪勤務でしたが、地元の長岡にマーケティングを手がける同社があると知り、Uターンを決意しました。右も左も分からない営業職ながら、お客様とコツコツと信頼関係を築き、県内に多くのクライアントを持つまでに実績を重ねてきました。
育休取得を考えたきっかけは、妻の妊娠を報告したところ、上司から「休みはいつとるの?」と聞かれたことでした。育休取得を前提に話が進んだことに驚いたと話します。
「当初、育休をとるという考えはなかったのですが、上司の反応に『みんな休むものなんだ!』と自然に思うようになりました。周りを見渡すと、性別に関係なく、対象の社員は全員とっていましたし、業務も滞りなく回っていました。育休取得経験者の先輩社員に相談し、3週間とることに決めました」
出産の立ち会いから退院後の家事・育児まで、「家族3人の貴重な時間を過ごせた」と話す小見さん。育休をとると決めるまでは、仕事を離れることに戸惑いもあったといいますが、情報共有を大事にする仕事の進め方に、不安はなくなっていきました。
「当社では普段から日報管理が徹底されており、お客様とどんな商談をしたか、どんな提案をしてどのような反応をいただいたか、といったコミュニケーションログもすべて、データベース化されています。チームでお客様を担当することも多く、業務が属人化されていないんです。引継ぎの際も、ログを見ればお客様とのやりとりがすぐにわかり、『本人に聞かないとわからない』ことがない。だからこそ、育休中に問い合わせの連絡が入ることも一切なく、妻と子どもに100%集中して向き合うことができました」
グローカルマーケティングでは、月1回の全社会議「GET(グローカル・エナジー・タイム)」で、社員による“ビジョンメイキングシート”の発表が行われています。
自分の将来のありたい姿を言語化し、社内で共有することで、一緒に働く仲間が大事にしている価値観、バックグラウンドの理解が進む。「お互いの思いを伝え合い、理解を深めようという社風」が、働きやすい環境をつくっているのではないかと話します。
3週間の育休を終えた今、「子育て以上に大事な仕事はない」と感じるようになったと話す小見さん。2022年の法改正で1歳までの育休を分割で取得できるようになった今、「2024年春にまた1か月間の育休をとる予定」だといいます。
「せっかくの制度があるのなら、またぜひ家族に向き合う時間をつくりたいなと思いました。取得予定時期は、子どもを保育園に入れるタイミング。生活スタイルが変化していくので、夫婦ともに仕事と子育てをうまく両立させるための、土台づくりの時期にしたいと思っています」
“子育てをみんなで支える”という意識が当たり前に浸透している、グローカルマーケティング。お互いさまという助け合いの企業文化のなか、子育てを楽しむ社員が増えることで事業も伸びていく。そんないい循環が、会社自体の成長をつくっているのだと感じられました。
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グローカルマーケティング
web:グローカルマーケティング
credit text:田中瑠子 photo:やまひらく