子どもの健康を守り、
自然環境へも配慮する。
南魚沼市・米農家&DJの家 | Page 3
目次
雪国特有の遊びを楽しむ
「やはり生まれ育った土地ですし、自然が好きですね。むしろ自然しかないくらいで、子どもたちはのびのび成長できると思います」
自然とはいえ、雪はやはり大変。しかし、前向きに捉えれば雪ならではの魅力にあふれています。
「確かに、この場所でいえば、冬は少し大変。でもここでしかできない遊びもあります。スキー場は近いし、かまくらをつくったり。”凍み渡り”というカチカチになった雪の上を歩いたり自転車で通ったりなんて都会ではなかなかできない体験ですよね」
自分たちが生まれ育った土地や環境、育て方。そういったものに影響を受けるのは当然のこと。しかし時代が違います。駒形家の子どもたちも、例に漏れず、動画サイトやテレビゲームが大好き。もし自然のないところに住んでいたら、もっとそれに没頭してしまうかもしれません。この環境であれば、インドアに飽きたら、外は自然でいっぱい。
「都会で子育てをしたことがないから比較はできないけど」という前提ながら美穂さんは言います。
「都会だと子どもに”ひとりで行っておいで”と簡単に言えないだろうな、と想像します。電車移動も大変そう。買い物をした荷物を持って、子どもを連れて……。子どもって、”待つ・じっとしている”ということが一番苦手ですよね。そういう点でイライラしないですむというのが、新潟県に住んでいる一番の利点かも」
いまは昔より選択肢が増えました。地方だからできないという格差はかなり小さくなっています。駒形さんは南魚沼市の自然環境の豊かさに魅力を感じ、暮らし、子育てを続けていきます。
credit | text:『にいがたのつかいかた for Family』編集部 photo:日野敦友