2歳と5歳で満期になり、
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県独自の取り組み、新潟県こむすび定期 | Page 3
目次
こどもたちを地域で育てる
〈ゆきぐに信用組合〉
次に、独自支援にも力を入れている〈ゆきぐに信用組合〉にお話を聞きました。「ゆきぐに信用組合ではさまざまな独自支援をご用意しています」と、融資部の岡村菜南さん。
「まずは金融機関だからこその強みを生かした支援として、金利の上乗せと、ローン利率の優遇をご用意しました。ゆきぐに信用組合で『新潟県こむすび定期』を申し込んでいただくと、預金利率1.2%で契約できるほか、住宅ローンを除くローンの利率を0.1%優遇いたします。
また、お仕事や子育てでなかなか時間をつくれない方のために、通常17時まで営業のところを、水曜は19時半まで窓口を開放する『水曜延長デー』として設定しました。ほかにも、地域のマタニティ事業に協賛したこども同伴のイベントへの無料招待、助産師さんや保健師さんを紹介するサービスなども行っています」
〈ゆきぐに信用組合〉では、こうした「新潟県こむすび定期」の独自支援のほかにも、地域のこどもたちへ向けたサポートに力を入れていると、しんくみセンター所長の戸田康晴さんは話します。
「若者が携帯電話の料金などを滞納して信用情報に傷をつけてしまうようなケースがあり、当組合が親御さんに代わって、お金の借り方や返し方を教えて差し上げる『おせっかいローン』という取り組みや、地元の小中高校へ出向いての『金融出前授業』、職業の選択の幅を広げてもらうための企業見学ツアーなどを行っています」
ほかにも、子育て応援を目的とした商品も用意。例えば、リフォーム費用に使えるローン「こむすびリノベ36」は、18歳未満のこどもがいる場合、金利を引き下げられる商品になっています。また、全国初の取り組みとして、ひとり親家庭を支援する返済不要の奨学金「ゆきぐにの未来基金」を設立したといいます。
「こどもは地域の宝なので、組合員をはじめとして地域の内外の方から寄付を募り、奨学金を出すような取り組みです。この未来基金は8期目に入り、OBの方も出始めました。地域の恩返しという気持ちで戻ってきて、地域を盛り上げてもらったらと思っています」
今回ご紹介したのは2行のみですが、ほかにもたくさんの金融機関が参画しています。地域に根ざした金融機関だからこそ、こどもたちのことを大切にしている思いが伝わってきました。自分の住んでいる地域にある金融機関や、+αの特典などは、県のホームページに載っていますので、ぜひチェックしてみてください。