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2歳と5歳で満期になり、
合計10万円もらえる!
県独自の取り組み、新潟県こむすび定期 | Page 4

2024.11.6

使い道はどうする?
新潟県の親のリアルな声

ここまでは金融機関へのお話でしたが、実際にこの事業の対象となっているお子さんのいる親はどんなふうに思っているのでしょうか。新潟県在住で0歳の子がいる田中優子さん(仮名)は、こんなふうに話します。

「こどもとの生活が始まり、『子育てにはお金がかかる』ということをあらためて実感したので、10万円という金額はとてもありがたいです。赤ちゃんをお世話していて、ミルクやおむつなどの消耗品が想像以上にハイペースでなくなるため、日常的な出費がまずかかります。そうすると、数年先の出費について考えるのはどうしても後回しになってしまうため、まとまった金額を、2年先、5年先にもらえるのもうれしいですね。使い道は詳しく決めていませんが、入園や入学の準備に活用できればと思います」

預金通帳のイメージカット

「新潟県こむすび定期」は県の事業ではあるものの、金融機関からもそれぞれ異なる+αの特典が用意されているところが珍しいと感じたといいます。ちなみにオリジナル加工食品の詰め合わせに惹かれ、〈新潟かがやき農業協同組合〉を選んだとのこと。

田中さんに、「新潟は子育てしやすい県だと思いますか?」と問いかけてみると……

「子育てしやすい県だと思います! 支援センターや公園などの遊び場がたくさんありますし、市町村によっては子育て世帯へのゴミ袋支給など、それぞれの地域で子育て支援の施設や制度が用意されていると感じます。

何より周りにやさしい人が多く、みんなが子育てをあたたかく見守ってくれると感じています。妊娠中、お店で順番待ちの列に並んでいたときにイスを譲ってもらったことがありました。また、赤ちゃんが産まれたあと、泣き声でうるさくなります……とご近所さんにあいさつに行ったら『ぜんぜん気にしなくていいよ! がんばってね』と言ってもらえました。同じように私も、自分がもらったやさしさを、まわりのこどもたち、妊婦さん、子育て中のパパママ、みんなにお返ししていきたいです。そういう風にやさしさが広がっていって、新潟県がもっともっと子育てしやすい県になったらいいなと思います!」

田中優子さんと0歳のお子さん

目の前のことに手一杯になりがちな、こどもとの新生活。2回に分けて合計10万円受け取れる「新潟県こむすび定期」は、先々の不安に寄り添う、新潟県からの贈り物です。

credit | text:栗本千尋

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