毎日がまるで遠足!?
新潟市秋葉区の自然の中で遊びつくす
〈Akiha森のようちえん〉 | Page 2
目次
雨の日も、雪の日も、野外で遊ぶ!?
保育時間のほとんどが自然の中での活動に充てられている〈Akiha森のようちえん〉。とはいえ、お天気がいまいちの日もあります。晴れの日以外はどのように過ごしているのでしょうか。
「雨の日でも、雪の日でも、ひどい天気じゃない限りは外で遊ぶことが多いですね。冬になると、この辺りは1メートルくらい雪が積もることもあるんですが、吹雪でなければ焚き火で暖をとりながら外で遊んでいますよ」

雨の日は着替えを多めに持参して、カッパを着て遊んでいるというこどもたち。園舎には衣類乾燥室も完備されているのだそう。
自然保育のなかで、夏の暑さ・冬の寒さをこどもに体感してもらうことへの思いを、原さんはこのように語ります。
「お日様が当たって暑いから服を脱ぐ、風が吹いて寒いから着る、雨が降るからカッパを着る、そうやって自然とコミュニケーションをとる主体性をこどもたちに持ってもらうことは大切です。誰かにいわれてするのではなく、自分で感じとり、選んでいく。そうした主体性を育むための要素が自然の中にはたくさんあるんです」

また、このような環境においては、勇気を伴う活動や、挑戦する気持ちも育まれるといいます。木登りにしても、最初からうまく登れるわけではなく、繰り返し挑戦することでできるようになるもの。「怖いけれど、やってみたい!」という主体性を発揮する積み重ねが、こどものときにこそ必要だと原さんはいいます。
「私たちの教育方針のひとつに『成長のための挑戦と、失敗ができる環境をつくり、育む』というのがあって。これは、こどもだけでなく、保育者にも向けたメッセージ。自然豊かなフィールドで、こども・大人が一緒に学び合い、チャレンジしていく気持ちを育むということです。そして、こどもたちが勇気を持って挑戦しやすい環境を整えることも、私たち保育者の仕事だと思っています」


「あぶないからダメ」と大人の一方的な心配や不安から、こどもの興味を制限したり、口出ししてしまうのはよくあること。しかし、こどもの「やってみたい!」「楽しそう!」という好奇心やチャレンジの機会を尊重することは大切であり、それは大人にとっても必要な挑戦だといいます。
「ちょっと大変な状況でも、こどもたちは遊ぶこと、楽しむことができますから。自然が与えてくれる恩恵や厳しさを最大限に活用させてもらいながら、大人は見守り、こどもはたくましさを身につけてもらいたいと思ってます」

そして、主体性と共に、幼児期の今こそ育みたいものがあるという原さん。それは、自然へ感謝する気持ちや、ささやかなことに幸せを見出す感受性だといいます。
「毎日お日様が昇ること、花が咲くこと、鳥がさえずること、四季が移ろうこと。自然界にあるものすべてが『生きている』という考えをベースに、当たり前と思いがちなことに目を向ける感受性や、感謝できる土台を、こどもの頃にこそ育んでほしいんです」
そのように語る理由は、NPO法人で保育施設の運営以外に造園業を営む原さんの、自然環境に対する思いがありました。