雪国型ZEHの基準を満たした
木の温もりに包まれた家。
新潟市の子育て世帯向けリノベ住宅 | Page 2
目次
子育てを意識した間取りと動線の設計
大きなリノベーションが施された外装と内装ですが、間取りも以前のものから大きく変わっているそうです。まず玄関にはシュークロークとファミリークロークが新たに設けられました。
「以前は大きめの玄関に下駄箱が置いてあるような昔ながらの玄関で、今の子育て世帯に求められているものではないと感じました。間仕切りをつくることで玄関はできるだけ小さくし、シュークロークとファミリークロークを設置しました。これでお子さんの身支度も玄関の近くでパパッとすべて終えられるようになっています」
そして、動線という点で特に工夫したと風間さんが語るのは物干し場と洗面所のスペースです。
「キッチンのすぐ後ろにもともと洗面所があったのですが、広いスペースを活かして新たに物干し場を設けました。洗濯の際の動線を重視される若い方は多いです。洗濯した衣類はそのままここで干したり、乾燥機に入れたりすることができます。そしてタオルなどを収納する棚も置いてありますから、洗濯に関する一連の動作をここで完結できるようになっているので、家事負担はかなり軽減されています」

また、リビング内に2階に上がる階段を設置することで、家族の触れ合いの時間を確保できるような配慮もなされています。2階はこども部屋のスペースになっていますが、将来お子さんが増えた際にも間仕切りをつけることで2部屋にすることが可能に。以前はこの部屋はもう少し狭かったそうですが、吹き抜けだった部分を一部埋めることで床面積を広げ、2部屋分のスペースを確保しています。


さらにこの家は「雪国型ZEH(ゼッチ)」の基準を満たしているという特筆すべき特徴があります。「雪国型ZEH」は、断熱性や気密性を高めることで、冷暖房費を削減することを目指した新潟県独自の基準を満たした省エネ住宅です。この基準をクリアすることで、「にいがた安心こむすび住宅推進事業」では通常の補助金に50万円が加算されます。
中古物件のリノベーションで「雪国型ZEH」基準を満たす物件は少なく、「にいがた安心こむすび住宅」のなかでもまだ数軒しか申請がないとのことですが、この物件ではもともとの空き家の構造にアドバンテージがあったそうです。
「この家は外断熱工法でつくられていたため、内側の壁に新たな断熱材を充填するだけで内と外のダブル断熱が実現できました。開口部はできるだけ小さくし高性能な窓に入れ替えるなど、断熱・気密性を上げる工夫もしていますが、断熱性能の部分でアドバンテージがあったのは雪国型ZEH基準を満たす上で大きかったです」
