新潟のつかいかた

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銀座で新潟が手に取れる
〈THE NIIGATA〉。
2024年の
人気商品ランキングを発表 Posted | 2024/12/27

新潟の魅力を銀座の真ん中で伝える〈THE NIIGATA〉。魚沼産コシヒカリのおにぎりを筆頭に、食品やお酒、そして地場産業で生まれた雑貨や工芸品も販売していて、新潟の魅力や特徴があふれています。2024年8月8日のオープンから約4か月。12月11日には公式オンラインショップもオープンしました。実店舗の〈THE NIIGATA〉では、どんな商品が人気なのか。年末のお買い物やギフトの参考にしてくださいね。

【 総合ベスト10 】圧倒的人気は有料試飲コーナーの
「新潟清酒・THE SAKE Stand」

銀座5丁目のすずらん通りに面する〈THE NIIGATA〉。2023年末に閉店した〈表参道・新潟館 ネスパス〉の後続施設として2024年8月にオープンして以来、徐々に銀座での認知度を上げています。

2階にある有料試飲コーナー「新潟清酒・THE SAKE Stand」
チケットのQRコードをかざすとお酒が出てくる仕組みです。

すべてのジャンルを対象にした総合ベスト10は、やはり食べ物、飲み物が並びます。

〈THE NIIGATA〉の年間売上総合ランキング、トップ10の表

圧倒的な人気を誇るのが、2階にある有料試飲コーナー「新潟清酒・THE SAKE Stand」です。有料試飲コーナーとしては都内最大規模で、新潟が誇る日本酒約40種類を利き酒できます。QRコードが付いたチケットを1500円で購入するとお好きな日本酒をおちょこ5杯まで試せるようになっていて、チケットは3か月間有効というのも人気の秘密。平日週末問わず、日本酒ファンが明るい時間帯からやってきて、日本酒の品定めをする姿が見られます。

〈THE ONIGIRI・Ya〉の「焼鮭むすび」
総合2位は「焼鮭むすび」(360円)。

他にも1階入り口付近にある〈THE ONIGIRI・Ya〉のおにぎり、これまで何度もメディアで取り上げられた〈新潟バスセンターのカレー〉などが上位を占めます。

〈柿の種のオイル漬けにんにくラー油〉
総合5位の〈柿の種のオイル漬けにんにくラー油〉(972円)。
〈セイヒョー〉の〈冷凍・越後名物笹だんご〉
〈セイヒョー〉の〈冷凍・越後名物笹だんご〉はつぶあんが7位、こしあんが9位(ともに918円)。
〈小竹の笹だんごパン〉
総合8位の〈小竹の笹だんごパン〉(313円)。

5位には、ごはんのお供としてはもちろん、豆腐や野菜と合わせておつまみにする人も多い〈阿部幸製菓〉の〈柿の種のオイル漬けにんにくラー油〉、そして冷凍庫に入れておけばいつでも笹だんごが食べられる〈セイヒョー〉の〈冷凍・越後名物笹だんご〉がつぶ・こしともにランクイン。パッケージのかわいさと、もっちりした食感が人気の〈小竹の笹だんごパン〉も8位に入っています。古くからの新潟らしい味と、郷土の味をひと捻りした変わり種の商品、どちらも人気です。

【 食品部門ベスト10 】ソウルフードが席巻!
おいしいお米のおにぎりが大人気

〈THE ONIGIRI・Ya〉のおむすび3種
左から「醤油の実むすび」(290円) 「焼鮭むすび」(360円)「ががなんばんむすび」(290円)

お米のおいしさが人気の〈THE ONIGIRI・Ya〉のおにぎり。「焼鮭むすび」が総合で2位となりましたが、食品部門に限ると、みょうがとしょうがと郷土野菜の神楽南蛮を醤油漬けにした「ががなんばんむすび」が5位、新潟県内の醤油蔵で醤油をつくる際にできるもろみを使った「醤油の実むすび」が9位に入っています。新潟らしい具が入ったおにぎりが人気の模様。特に「ががなんばんむすび」はスタッフさんたちの一番人気です。

食品部門2位は、新潟市民のソウルフードといわれる〈新潟バスセンターのカレー〉(648円)。新潟市中心地にあるバスターミナル、万代シテイバスセンターにある立ち食いそば店〈万代そば〉で人気の黄色いカレーがレトルトカレーになっています。メディアで何度も取り上げられて根強いファンのいるカレーは、入荷は不定期なうえ、ひとり1点の購入制限あり。それでも店頭に並ぶとその日のうちに売り切れてしまいます。運よく見つけたら、即購入したい商品です。

〈三幸〉の〈サーモン塩辛〉
〈三幸〉の〈サーモン塩辛〉(1279円)。

食品部門3位、〈三幸〉の〈サーモン塩辛〉もメディアで取り上げられたことがきっかけとなって、人気に火がついたロングセラーです。アトランティックサーモンの脂がのったハラスのみを使用して、国産米の麹、イクラとともにじっくり熟成させています。一般的な塩辛とは違い、ワタなどは使っていません。ねっとりとした舌触りと甘みも感じる濃厚な味わい。そのままでおかずになるようなボリューム感も魅力です。

【 酒販売部門ベスト10 】お酒好きの定期パトロール先となったのか。
日本酒以外のレア商品が上位に

総合ランキングでは「新潟清酒・THE SAKE Stand」の有料試飲がダントツの人気No.1ですが、販売されているお酒に絞って人気ランキングを見てみると、少し毛色の違う商品が上位に入っています。

〈新潟限定ビイル 風味爽快ニシテ〉350ml缶が3本並ぶ
〈サッポロ〉 の〈新潟限定ビイル 風味爽快ニシテ〉(240円)。

酒販売部門の第1位は〈サッポロ〉 の〈新潟限定ビイル 風味爽快ニシテ〉。2012年の発売開始以来、おいしいと話題のビールです。新潟を訪れたときに名前の通り爽快な味わいに魅了され、〈THE NIIGATA〉でケース買いするというファンもいます。

そして、2位となったお酒は〈新潟亀田 ニューボーン 2Year〉(3960円)。新潟市に本社を持つハンコ製造販売企業〈大谷〉が母体となっている〈亀田蒸留所〉が手がけるウイスキーには、国内の愛好家たちから期待が集まります。まだ製造本数が少ないことからレア度でも注目されていて、〈THE NIIGATA〉でも入荷後、早々に売り切れてしまいました。

〈緑川 純米吟醸〉のボトル
〈緑川 純米吟醸〉(1936円)。

3位以降は、やはり日本酒が続きます。3位となったのは〈緑川 純米吟醸〉(1936円)です。〈緑川〉のお酒はどんな料理にも合いやすいと親しまれています。一方で販売ルートが限られていることから、比較的手に入りやすい〈THE NIIGATA〉で購入する人が多く、上位に入りました。

そのほか佐渡島の金山が世界文化遺産として登録された佐渡の〈北雪酒造〉から〈北雪 大吟醸YK35〉(5500円)が4位に入っています。

〈緑川〉に限らず、〈THE NIIGATA〉では、小規模の酒蔵がつくる、東京の酒販店ではなかなか手に入らない日本酒が並びます。日本酒好きの中には、そのとき入荷しているレアな銘柄を購入する場所にもなっているようです。

【 工芸品部門ベスト10 】手放せなくなる使用感が人気の秘密。
燕三条の刃物が上位を席巻

諏訪田製作所が手がける爪切り、〈SUWADAネイルクリッパー〉
〈SUWADAネイルクリッパー〉(通常サイズ、ミニサイズともに5940円)。

工芸品部門の1位は、〈SUWADAネイルクリッパー〉です。大正15(1926)年創業の〈諏訪田製作所〉の爪切りは、一度使うとほかの爪切りが使えなくなるという声が多数。世界のネイリストも使っています。〈SUWADA〉ブランドのネイルケア商品は大きさや形状違いなどを含めて、10位内に4種類もランクインしています。

〈藤次郎〉の包丁〈BASIC 三徳 170mm〉
工芸品部門2位の〈藤次郎 BASIC 三徳 170mm〉(5500円)。
〈藤次郎〉の包丁〈BASICダマスカス 三徳 170mm〉
3位の〈藤次郎 BASICダマスカス 三徳 170mm〉(11000円)。

そして2位と3位には〈藤次郎〉の包丁が入りました。2位が〈藤次郎 BASIC 三徳 170mm〉、そして3位は「霞流し」と呼ばれる優美な波紋が美しい〈藤次郎 BASICダマスカス 三徳 170mm〉。どちらも家庭のキッチンでマルチに使える三徳包丁です。〈藤次郎〉の刃物は、切れ味が良く、ハンドルが握りやすいうえに耐久性が高いことが人気の理由です。

工芸品の売り場では美しい酒器なども販売されていて、こちらは外国人観光客がまとめ買いする姿も見られるとか。一方で、一度手にすると手放せず、信頼性の高さから大切な人へのギフトにもしやすい〈SUWADA〉の爪切りや〈藤次郎〉の包丁は、指名買いの多い人気商品となっています。

銀座の〈THE NIIGATA〉で人気なのは、食品もお酒も工芸品も、日常的ながら、少し特別感があるもの。銀座で新潟のいいものに触れて、自宅でその魅力を楽しみたいと考える人が多いようです。

Information

【銀座・新潟情報館 THE NIIGATA】
address:東京都中央区銀座5-6-7
web:THE NIIGATA公式ページ 公式オンラインショップ
Instagram:@the_niigata
X:@the_niigata

営業時間:

1~2F
ショップ 10:30~19:30(休業日:1月1日~1月3日)
新潟清酒・THE SAKE Stand 12:00~19:30(休業日:1月1日~1月3日)
※チケット購入は19:00まで

8F
レストラン〈THE NIIGATA Bit GINZA〉
ランチ 11:30~14:00(土・日曜・祝日 11:30~15:00)
ディナー 18:00~22:00
(休業日:月曜、不定休あり)

B1F
移住相談窓口 10:30~18:30(休業日:火曜・祝日、年末年始)

3F
イベントスペース
営業日、営業時間はイベントなどにより異なる

*価格はすべて税込みです。

credit text:野崎さおり photo:黒川ひろみ