【横澤夏子 新潟子育てトークセッション】
新潟市出身、Uターンを考えるファミリーと
「子育ての本音」を語る! | Page 2
目次
“保育園あるある”の
横澤さんの対応策とは?
今年の5月から職場復帰を果たしたシホさん。居住する地域は待機児童が多く、保育園への入りやすさを考慮し、保育園の入園に踏み切ったといいます。
三姉妹を保育園に通わせる横澤さんも、シホさんファミリーが抱く入園の悩みを自分ごとのように感じながら「そう、そう、狭き門なのよ~……」と共感。
そして、シホさんファミリーの昨今の悩みとなっているのが、繰り返すこどもの発熱。入園初年度には、ほとんどの園児とその家族が経験する“保育園あるある”ですが、カナトくんも2週間に1回は熱を出し、夫妻は仕事の調整に追われているのだそう。
シホさん:「在宅勤務に切り替えるか、休むかで調整しています。最初は本当に厳しくて……仕事を辞めようかと考えたこともあったんですけど、だんだんと夫も私も慣れてきて、なんとかなっているかな……?」
と語るシホさん。新生活に慣れつつも、日頃から気軽に助けを求められる人が周りにいないのはやはり大変といいます。
同じく、子育てのなかで人に頼る・甘えることができなかったという横澤さん。長女を出産して母子同室になったとき、看護師から声を掛けられても「大丈夫です!」と答え、頼り方がわからずに苦しんだ経験が。
横澤さん:「次女の出産のときは『限界になる前に、新生児室に預けてくださいね』と看護師さんに声を掛けられて。『え!? 限界が来てからじゃなくて、限界が来る前に預けていいんだ!?』っていうのが目からウロコで! 確かに、頼られるほうも既にいっぱいいっぱいな人より、限界になる前の人のほうがいいですもんね。それからは、頼る先・甘える先をめちゃくちゃ探しましたね」
実際に、こどもが風邪をひいた際に預ける“病児保育”を複数登録し、こどもの発熱時は頼ったり、行政の子育て支援やサービスを活用しているなど、横澤さんが実践している対応策を語りました。
現在、全国の自治体でさまざまな子育て支援や、保護者に寄り添ったサポートが増えています。ちなみに新潟県は、子育ての悩みや不安を相談できる場でもある地域子育て支援拠点が232か所あります。0歳~4歳の人口1000人あたりでは3.7か所と、全国平均2.0か所を1.7ポイントも上回る全国1位となっており(くわしくはこちらの記事へ)、子育て世帯への支援が手厚いといえます(出展元:こども家庭庁「令和5年度・地域子育て支援拠点事業実施状況」)。
また、首都圏では待機児童が問題になることが多々ありますが、新潟県は保育所・認定こども園の待機児童が「0」。子育てに寄り添う支援が広く整う新潟県は、入園や子育て支援を必要とするシホさん夫妻のようなファミリーにピッタリの居住地といえるかもしれません。